経済的な自立によって、自分がやりたいことをやる
ジェイソンさんが米国株を推すのは、身の回りにある米国企業の商品と欲望が米国株の強さの理由になるからだという。また、米国株は過去120年の間に大きな暴落がありながら、右肩上がりの成長を続けている。
投資を始めたら売らないのもジェイソン流。「ゴールはないんだ。死ぬまでずっと投資をする。とにかく長期で保有をしていれば複利の力で資産は増えていく」という信念である。
上がり続けるインデックス・ファンドでも、チョコチョコ切り崩していたら、その都度手数料や税金がかかり、十分なリターンを得ることができない。手にした分配金もすべて必ず再投資に回している。
ちなみに、ジェイソンさんは投資信託を売らなくても、毎朝の株価指数チェックは欠かさない。とはいえ、情報で自分の投資法を変えることはない。情報は精神安定剤代わりだ。ほかに、個別銘柄は買わない。暗号資産には絶対投資しないというルールも決めている。
経済的な自立によって、自分がやりたいことをやる。骨太な人生観が根っこにはあるようだ。
(渡辺淳悦)
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