「3カ月は仕事がなくても暮らせる現金は必ず手元に置く」
次がいよいよ投資の番だ。これも、とてもシンプルだ。米国株のインデックス・ファンドに、定期的にコツコツとお金を入れていくだけ。つまり、投資信託しかしていない。「長期・分散・積立」投資というセオリーだ。
ジェイソンさんは、「ドルコスト平均法」という一定額を決めて定期的に投資する方法を紹介している。この方法なら、値動きをチェックする必要がないので気楽だ。具体的には「米国ETF」という取引所に上場している投資信託を利用している。
いったいいくら投資したらいいのか。「3カ月は仕事がなくても暮らせる現金は必ず手元に置いておき、それ以外のお金はすべて投資に回す」のがジェイソン流だ。危機が起きても、積み立てたファンドを取り崩さないのが肝要だからだ。
そのため、「収入の何割かを投資に使おう」という考え方は間違っているとも。あくまでも生活レベルは変えないことが大切だ。ここで「支出の見直し」が生きてくる。
では、手元にあるお金に余裕がない人はどうしたらいいのだろう。そういう人は「手数料が購入額の1%未満になるまでお金を貯めてから投資をスタート」してほしい、とアドバイスしている。
たとえば、すべての手数料を足して1000円になるのであれば、まず10万円を貯めてから投資を始めるのだ。手数料が1000円かかるのに、1万円で投資を始めてしまうと、手数料分を取り戻すのに時間がかかってしまう。
また、「毎月入金」する必要はない。大切なのは「途切れずに入金はするけれど、あくまでも手数料が1%未満になる金額になってから」ということだ。