ガロの「学生街の喫茶店」も今や昔...喫茶店どんどん廃業に 「こだわりのマスター」の店、生き残る秘訣は?

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大手チェーン「黒船来襲」に加え、コンビニの攻勢

   実は、こうした喫茶店の「冬の時代」は新型コロナが襲来する2年前の2019年から深刻になっていたのだ。

   東京商工リサーチが2019年9月13日に発表した「2019年(1-8月)『喫茶店』の倒産状況~年最多に迫るペース、消費増税後はテイクアウトと競合も~」から、その原因を探ってみよう。

   この3年前のリポートではすでに、喫茶店(カフェ)の倒産が増加し、過去20年で年間最多を記録した2011年の70件に迫る勢いだ、と警戒している。

   その原因として挙げているのが「缶コーヒーの進化」と「大手コーヒーチェーンの出店攻勢」だ。さらに追い討ちをかけたのが、2013年にセブン-イレブンがコンビニコーヒーの「セブンカフェ」をスタートさせたこと。瞬く間にコンビニ各社が追いかけ、イート・イン・スペースが広がった。喫茶店に行かなくても美味しいコーヒーを手軽に飲めるようになったのだ。

   もともと喫茶店は、体力の乏しい小規模経営が多い。そこに大手コーヒーチェーンの「黒船」が来襲、異業種のコンビニも攻勢をかけてきた。折しも、時代は少子高齢化が進み、若者の嗜好変化が激しい。また、それ以前からブームを繰り返していた「タピオカドリンク」など新しい飲料にも押され、廃業や倒産する喫茶店が増えてきたのだ。

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