新しい産業革命か?一過性のブームか? いま話題の「NFT」実態に迫る

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NFTの買い方、売り方を解説!

   本書は前半で、各分野での展開を関係者が解説し、後半で弁護士の増田さんらが法律、会計上の問題点を解説するという構成になっている。実に、執筆者は総勢28人。

   NFTのマーケット概況について、コインチェックの中島裕貴さんが解説している。最も取り引きが多かったのは、「コレクティブル」というカテゴリーだ。主に、保有や収集を目的とし、希少性に価値をもたせたNFTだ。一見ただのドット絵に見えたとしても、数千万円で取り引きされるものもある。

   次が「スポーツ」。スター選手のNFTは、数千万円で取り引きされている(これは、たとえば、選手のデジタルカードのようなもの。そのカードを使ってチームを作り、オンライン上で対戦するゲームもある)。他に「アート」「ゲーム」「メタバース」などのカテゴリーがある。

   NFTの買い方、売り方も説明している。

   NFTを購入するにはイーサリアムが必要だ。そのため、事前にコインチェックなどの取引所で準備する必要がある。また通常、NFTの購入価格とは別でイーサリアムのネットワーク手数料(ガス代)が必要になる。

   一方、コインチェックNFT(ベータ版)を利用すると、コインチェック口座の暗号資産をそのままコインチェックNFTの決済に利用できる。ガス代がかからないので、初心者に向いているようだ。

   アート作品については、アート特化型マーケットプレイスである「nanakusa」を運営するスマートアプリの高長徳さんが解説している。

   そもそもデジタルアートを含むデータは、法的な意味での所有権の対象とはならない。これは、民法が所有権の対象となり得るのは「有体物」のみ、つまり姿かたちあるもののみと定めているからだ。

   そこで、ICタグ付きブロックチェーン証明書を発行するスタートバーン社の取り組みなどを紹介している。このシステムを利用して、現代美術家のNFTが次々と販売されているという。

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