世界中がオミクロン株の猛威にさらされているなか、北京冬季五輪開催に向けた準備は着々と進んでいるようです。
先日、現地入りした国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と面会。東京五輪で「ぼったくり男爵」と批判されたバッハ氏ですが、北京でも「異例の特別待遇」は変わりません!
このたびはなんと、バッハ氏の銅像までお目見えしたそうですから驚きです!
バイデン大統領よりも岸田首相よりも「バッハ会長に会いたい!」
まもなく開幕する北京冬季五輪に先立ち、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席がトーマス・バッハ会長と面会しました。2020年に新型コロナウイルの世界的大流行が始まって以来、習氏が外国の要人と面会するのは2年ぶりとあって、世界中のメディアが二人の面会に注目しました。
Bach has become the first foreign dignitary to hold face-to-face talks with Xi Jinping for nearly two years
(バッハ会長は、この2年間で習近平氏が面会した初めての外国要人となった:海外スポーツメディア)
foreign dignitary:各国の要人、海外の首脳
face-to-face:面と向かって、直接対面して
世界で最初に中国で新型コロナウイルスが発見されたこともあり、習氏は2020年3月に北京でパキスタン大統領を迎えて以来、他国の首脳と面会していませんでした。
この間、新たに就任した米国のバイデン大統領にも日本の岸田首相にも直接対面を避けてオンラインでの「対話」を選んだ習氏が、なんとバッハ会長には「face-to-face」で面会したとあって、「あの、習氏が久しぶりの対面相手にバッハ氏を選んだ!」と話題になっているのです。
今回の「歴史的な対面」を報じる現地メディアの映像には、大勢のマスク姿のスタッフに囲まれたバッハ会長と習氏が、なぜか二人だけマスクを外して会話をする様子が映し出されていました。
もちろん二人の距離は数メートル離れていましたが、二人だけマスクを外している姿はかなり不思議な光景でした。バッハ会長との親密さを演出するために、マスクを免除したのでしょうか?マスクまで「特別対応」をするのかと勘ぐってしまいます。
中国政府のバッハ会長への「特別対応」はまだまだ続きます。
「ゼロコロナ」政策を掲げる同国では、海外からの入国者には数週間の隔離が定められていますが、今回、バッハ会長の隔離期間は「たったの3日間」だったとのこと! 東京五輪の時も特別ルールをガンガン適用していたバッハ会長ですが、北京でも当たり前のように「特別待遇」を享受しているようです。