悲報!?「義理チョコ」は期待薄 バレンタイン 2022年の傾向は... 高まる自分へのご褒美、高級志向

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   2022年のバレンタイン商戦が盛り上がってきた。

   新型コロナウイルス禍でテレワークが広がるなか、上司や同僚への「義理チョコ」は減少し、その代わりに自分用のチョコレートの購入にお金をかける傾向が強まっているという。こうした流れを受け、百貨店が扱うチョコの高級化が鮮明化している。

  • 近づくバレンタインデー、2022年は高級チョコレートが人気のようだ(写真はイメージ)
    近づくバレンタインデー、2022年は高級チョコレートが人気のようだ(写真はイメージ)
  • 近づくバレンタインデー、2022年は高級チョコレートが人気のようだ(写真はイメージ)

高島屋は1万円超のチョコレートを品揃え

   高島屋は世界から選りすぐった100以上のブランドを集めた「アムール・デュ・ショコラ」を展開中だ。1月6日からオンラインで販売をスタートし、各店舗でも順次取り扱いを始める。日本では珍しいトルコ発のラグジュアリーチョコなど1万円を超える商品も多くそろえている。

   そごう・西武も「自分へのご褒美需要やリベンジ消費に対応したい」とし、高価格帯の商品を手厚く準備している。特に、フランスの有名パティシエと日本の職人らがコラボし、チョコに絡めたさまざまな体験を提供する「茶嘉の道」が注目だ。佐賀県でのティーツーリズム(茶文化体験)や高級旅館の宿泊も含め33万円で販売する。

   松屋も欧州ブランドの高級チョコなどを扱うほか、コロナ禍による「家飲み」需要の増加でアルコール類の販売が増えていることを受け、「お酒とチョコのマリアージュ(組み合わせ)を楽しんでもらおう」と、新たな企画を展開する。さまざまな酒とチョコとの組み合わせの方法を紹介するほか、2月上旬から中旬にかけて、松屋銀座(東京都中央区銀座)の店内に「イートインBAR(バー)」を設置。銀座でバーを構えるバーテンダーを招いて、ハイボールやジントニックなどとチョコとを組み合わせたユニークなメニューを提供する予定だ。

「本命」チョコのご予算は平均3742円

   阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店(大阪市北区)で「日本最大級のチョコの祭典」と銘打ち、「バレンタインチョコレート博覧会」を開催中だ。「チョコでつながる、しあわせ」をテーマに、約300ブランドの多彩なチョコを販売している。

   松屋が2021年11月にインターネット上で実施したアンケート調査(20~70代の約700人が回答)によると、チョコを買う予算は恋人や配偶者などの「本命」用が平均3792円に対し、「自分」用は同4313円だった。

   一方、「義理チョコ」の個数については、「減らす」が8.5%、「今年は買わない」が44.9%にのぼった。義理チョコを買わない理由では、「リモートワークで会社に行かないから」「コロナ禍で食品をあげるのをためらう」などが挙げられた。

   コロナ禍はバレンタインの動向にも影響を与えているようだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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