ハワイ語「家族」の精神が息づくS・ドットコム
3位:リクルート
「さすがと言わざるを得ない環境です。しっかりとした研修制度があり、ビジネスマナーから、トップセールスの営業方法まで全てを学べます。これらを通して、自分はとても成長できたと感謝しています」(営業、男性)
「何事も全力で『圧倒的当事者意識』を求められる。中途入社で入ると、前職や他企業との文化の違いのギャップで戸惑う人は多いが、それを乗り越えると段々と業務が面白くなるはず。部署ではなくヒトに仕事が集まるため、社員はコンサルタントになるつもりの気持ちがないと務まらないと思う」(システムエンジニア、女性)
4位:セールスフォース・ドットコム
「成果出すだけでなく、その再現性の説明をして組織に還元する風土がある。『Ohanaの精神』と企業文化でも説明されているが、まさにそれが体現されていると感じる。特にインサイドセールスの組織はナレッジ(知識や情報)をシェアし、お互い助け合いながら各々の最大の成果を出そう、という雰囲気が比較的他部署に比べて強いように感じる」(営業、女性)
「Ohana」(オハナ)とはハワイの言葉で「家族」を意味するが、もっと概念が広い。親しい友人や仲間とも「家族」としてつながり、積極的に助け合う、そんなニュアンスがあるようだ。セールスフォース・ドットコム(本社・米カリフォルニア州)では、従業員はもちろん、取引先や顧客、地域など、同社と関わるすべての人々をそのコミュニティーの一員としてとらえることを社の方針としている。
「組織として各社員自らが自身のキャリア開発を計画し推し進めるという施策があり、マネージャーも1on1などでその後押しをしてくれる。社員同士の業務ノウハウ・スキル共有も盛んであり、オンラインミーティング参加やアーカイブ視聴による学習のほか、社員が利用できるオンライン学習サイトが複数ある。また、社内公募への申し込みによるジョブチェンジやキャリアアップも可能であるため、成長・キャリア開発を望んでいる人にとっては魅力的だと思う」(エンジニア、男性)
5位:プルデンシャル生命保険
「企業理念や行動指針であるコアバリューを常に意識するような制度やイベントが実施されているため、常に創業の想いに立ち返ったり、社員同士がお互いに尊敬しあったりすることを推奨する風土が根付いている。またフルコミッションの営業社員であるにも関わらず、自らの時間を割いてまで、惜しみなく自分の知識を後輩に伝えたり、一緒に学び合ったりする文化がある」(内勤、女性)
「フルコミッションの世界であることから、周りの評価を気にする必要はなく、顧客に向き合える。報酬、評価はかなり明確。自身の働きがすべてを決める。自身でスケジュール管理、目標管理ができる人はかなり働きがいがある仕事だと思います」(ライフプランナー、男性)
以上のような「生の声」を見ていくと、それぞれの企業で息づく独特の「精神」が社員たちに働きがいとやる気を生み出しているようだ。
なお、調査は、2020年7月1日~2021年12月31日に「OpenWork」に投稿された社員による口コミレポート回答9万2356件を対象データにした。
(福田和郎)