米国の金融政策が注目されている。東京株式市場の日経平均株価は、米国の金融引き締めへの警戒感が高まりから、米国株が大きく下落したことを受けて急落。2022年1月25~26日の米FOMC(連邦公開市場委員会)を控えて、ボラティリティ(株価変動率)の高い相場が続きそうだ。
ドル円相場も、米国株の下落からリスク選好のドル買いが後退。ドルは下落基調で推移している。ウクライナをめぐる米ロ対立の表面化で、地政学リスクが高まってきていることも、リスク回避のドル売りにつながる可能性がある。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 株価の上値重く......
日経平均株価予想レンジ:2万7000円~2万7900円
2022年1月21日(金) 終値 2万7522円26銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、神経質な展開か。
前週の日経平均株価は、3週連続で大幅続落した。市場では米国の金融引き締めに対する警戒感が強まっており、相場が大きく振られる展開が続いた。3月の利上げ幅について、これまでの0.25%から0.5%を予想する超えが高まったことで、米国の長期金利の上昇を背景に米国株が大きく下落し、日経平均株価の大幅続落につながった。
今週の日経平均株価は、神経質な展開となりそうだ。25日からのFOMC(米連邦公開市場委員会)で、米国の金融政策がどのような結果となるのかが最大の焦点。米国の金融政策の行方とFOMCの結果を相場が織り込むまでは、神経質な展開が続くだろう。
日経平均株価の大幅下落で、戻り売り圧力が強まっており、上値は重くなっている。引き続き、下げ相場に対する警戒感は必要だが、上昇していた米国の長期金利が1.7%台半ばまで低下してきた点は、相場の支援材料となりそうだ。