努力も我慢も意志力もいらない...話題の「3勤1休ダイエット」って何?!【尾藤克之のオススメ】

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   新型コロナの感染拡大が止まりません。都内でも「まん延防止等重点措置」が適用され、飲食店の時短営業などの行動制限が要請されることになりました(2022年1月21日~2月13日)。小池百合子都知事は不要不急の外出や都道府県をまたぐ移動の自粛を呼びかけています。

   このようななか、コロナ自粛で「体重増加」に悩んでいる人は少なくないことでしょう。ステイホームによる運動不足やストレスが原因とも言われています。また、ダイエットがうまくいったとしても、リバウンドも気になります。防ぐ手だてはないのでしょうか。

「3か月で自然に痩せていく仕組み」(野上浩一郎 著)ダイヤモンド社
  • 「体重増加」に悩むあなたに…
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3日取り組み、1日休むメリットとは

   世の中にはさまざまなダイエット法があります。当然、絶対に効果があると言い切れるものはありません。しかし、著者の野上さんは、努力・我慢・意志力不要の「仕組み」をつくることは可能だといいます。それが、3日取り組み、1日休む「3勤1休ダイエット」です。いま話題になっています。

   ダイエットの王道である糖質制限やハードな運動を課せば、もちろん太りにくくなりますが、維持するのは大変です。大きなストレスを生み、仕事や日常生活に影響を及ぼしたら、意味がありません。そういえば、大ヒットした「◯◯ブートキャンプ」が非常に過酷だったことを思い出しました(継続したら、かなりの効果が出たとは思いますが)。

   また、ダイエットをはじめる際に誰もが思うこと――それが「早くたくさんの体重を落としたい」というものです。ところが、我慢して落とした場合、その反動でリバウンドする可能性が高くなります。「3勤1休ダイエット」は、人体のメカニズムに即していて、無理のない範囲で体重を落としていく。「それが成功の秘訣」だと野上さんは言います。

「本書のダイエットは管理型ではありません。ダイエットの仕組みは提供しますが、それをスムーズに回すためには、主体的に自分と向き合うことが必須です。しかし、その対峙があるからこそ二度と入らない『精神』と『体』が手に入るのです」(野上さん)

ダイエト中の「自分へのご褒美」もOK!

   では、どんな方法でしょうか? ダイエットに取り組む3日間は、1日(24時間)のうち、「食べる時間」を8時間以内に収めるそうです(プロテインとスムージーに8時間以外に摂ってもOK)。まずは今よりも食べる時間が短くなるようにして、徐々に8時間に近付けていきます。

「基本的には、高脂質・高糖質で太りやすい『NG30品』だけ避けるようにすれば、ほかは何を食べてもかまいません。1日(オフ日)は、1食好きなものを自由に食べていい。3日間ダイエットを頑張った翌日は、ご褒美デーのオフ日です。8時間以内の制限もありません。食べたものと体重を毎日記録してください」(野上さん)
「ふだんは、毎朝トイレへ行ったあとに、体重と体脂肪を測り『ライフスタイルシート』に記入します。その日に食べたものや時間も記録しシートに書き込んでいきます。これは、自分の体の状態を把握し、正しい方向へ進んでいるかを確認するための資科であると同時に、あなたが毎日頭張った証しにもなります。3か月間、毎日記録します」(同)

   野上さんのプログラムは、飲みたくなったら我慢せずに、「飲んでいいお酒」を選ぶというもの。糖質を抑えた「生レモンサワー」「糖質ゼロビール」「ウイスキー(ハイボール)」や焼酎などの「蒸留酒」、そして「白ワイン(辛口)」はオススメとのことです。

   努力も我慢も意志力もいらない。お米もラーメンもスイーツもお酒もOK。つらい運動も、厳しい筋トレも不要。それなのに、自然に痩せていく仕組みと評判のダイエット・メソッドとなっています。いままでのダイエット法を実践して効果がなかった人には、ぜひ読んでほしい1冊です。僭越ながら、初出版を実現した、野上さんの前途を祝します。

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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