とんだ「とばっちり」! チャールズ皇太子の「仲直り」が炎上
今回のハリー王子警備問題で、とばっちりを食っているのが、父親のチャールズ皇太子です。以前は、息子のハリー王子夫妻と「冷戦状態」だとウワサされていましたが、最近はオンラインで頻繁にビデオ通話をするなど「雪解け」ムードだとか。
とくに、エリザベス女王にちなんで名付けられた夫妻の長女リリベットちゃんが誕生したこともあり、チャールズ皇太子の「孫に会いたい」気持ちが募っている、と報じられています。
そんななか、チャールズ皇太子が、渦中のハリー王子夫妻に対して、「英国に戻ってきた時は、自分たちのところに泊まってもいいよ」と発言したから、さあ大変!
皇太子と行動を共にすれば、皇太子に就く警備の保障も受けられるから安心......という「親心」から発した「和解策」が、国民感情を逆なでして炎上する、とんだ逆効果となってしまいました。
Meghan 'won't stay with Prince Charles despite his olive branch after public row
(大騒ぎの後、メーガン妃はチャールズ皇太子からの「和解」にも関わらず、一緒に過ごすことはないだろう:英紙サン)
olive branch:和解、仲直り
「olive branch」(オリーブの枝)は、オリーブが平和を象徴することから「和解」「仲直り」といった意味で使われます。せっかく「和解の手」を差し伸べたチャールズ皇太子でしたが、国民の反感を買っただけではなく、なんと、20年近く前の自身の「スキャンダル」まで暴かれてしまいました!
地元メディアによると、当時、現在のカミラ夫人と付き合っていたチャールズ皇太子が、自費で「愛人」だったカミラ夫人に警備をつけていたことが判明。「未来の英国王は、税金で愛人の警備費用を払っていた!」と、蒸し返されてしまったのです。ただでさえ、長男のウイリアム王子と比べて「人気がない」チャールズ皇太子ですが、とんだとばっちりとなってしまいました。
それでは、「今週のニュースな英語」は、「和解」を表す「olive branch」を使った表現をご紹介しましょう。
This was an olive branch to his enemy
(彼は、これで敵と仲直りした)
The offer was an olive branch
(その提案で和解した)
I extended to an olive branch to my wife
(妻と仲直りしたよ)
報道によると、ハリー王子夫妻は、トム・クルーズなどの有名人が住むエリアの豪邸で、超セレブ生活を謳歌しているとか。どんなに大金を積まれても、国民の税金でまかなっている警察を提供することはできない。そんな英政府の判断に、拝金主義を軽蔑する英国人のプライドを見た気がしました。