夫の年収3500万円専業主婦...働きたい理由「自分磨き」は贅沢? 「ぐうたら生活むなしい」で大炎上! 専門家に聞いた(1)

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20代主婦でも働く理由が「社会と関わりたい」人は多い

   J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部では、今回の「夫の年収3500万円の専業主婦」の投稿をめぐる「『自分磨き』の仕事はぜいたくですか?」という論争について、女性の働き方に詳しいワークスタイル研究家の川上敬太郎さんに話を聞いた。

――この投稿と多くの回答を読み、率直にどのような感想を持ちましたか。

川上敬太郎さん「投稿者さんは真剣に悩んでいらっしゃると感じました。しかし、生きるために日々精一杯働いている人から見ると、一般家庭よりはるかに多い世帯収入を得て、自ら『ぐうたら生活』と言うほど恵まれた環境にある投稿者さんの考えは、『甘い!』と映ってしまうのかもしれません」

――今回の論争の背景には、専業主婦の「生きがい」、あるいは「仕事を始める時のスキル」「心構え」といった問題があると思います。川上さんが研究顧問をされている、働く女性の実態を調べている『しゅふJOB総研』で、そうした問題について調査したことがありますか。

川上さん「仕事と家庭の両立を希望する主婦層に、働く理由を尋ねたことがあります。その結果、主婦が働く動機は、年代ごとに傾向が異なることが見えました。

◆主婦が働く理由ランキング

20代、30代では『子供の教育費のため』が最も多くなっていますが、50代では『社会と関わり視野を広げたいため』がトップです。理由として、子育てが始まる頃には教育費の心配が頭をもたげるものの、子育てが終わる年代になるにつれ、自分自身の中にあるこの思いを優先できるようになるからでしょう。
ただし、この『社会と関わり視野を広げたい』と回答している人は、20代であっても5割に及びますし、30代、40代では6割を超えます。また、投稿者さんと同じ40代の人は『自己実現、自己成長のため』と回答している人が5割近くに達します。これは、まさに『自分磨き』ということでもあります。
このように、個々の人が働く動機は、人それぞれ異なるのです。それは主婦層にも当てはまることを、人生のパートナーである夫はよく認識しておく必要があります」

   このあとも、川上さんのアドバイスは白熱します――。<夫の年収3500万円専業主婦の働く理由「自分磨き」は贅沢? 「ぐうたら生活むなしい」で大炎上! 専門家に聞いた(2)>に続きます。

(福田和郎)

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