「Z世代経営者」続々登場! 彼らの「新常識」、旧世代と何がどう違うか?(大関暁夫)

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でも、行き過ぎた新常識は諭すべき!

   海外を単なる生産工場、販売市場としてばかりとらえてきた、昭和の経営者との違いは歴然です。新時代の国際化は、このような常識の転換を機に、急速に進むのかもしれません。

   しかし「Z世代」の考え方には、注意が必要なこともあります。あらゆる分野でのデジタル化、DX化等進展による技術革新スピードが加速度的に増している今、減価償却するものは陳腐化が早く購入しないという、合理性に基づく彼らの「新常識」も語られています。個人消費では陳腐化する「家は買わない」「車は買わない」、さらには「経年劣化を免れ得ないから結婚はしない」と、人間関係までも合理性を優先する考え方を耳にすることがあります。

   しかし、すべて合理性重視がよいというものではなく、経年により新たな価値が生まれるものもたくさんある。これもまた、長く生きてきた人間のみが知る真理です。それを知らずして、合理性に走りすぎることは、失うものも多いと思います。我々昭和世代のビジネスパーソンは、「Z世代」が次々塗り替える新常識に理解を示しつつも、盲目的に追随するのではなく、「行き過ぎた新常識は諭す」という役割も課されているのはないでしょうか。

(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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