きょうは、50代のSさんがいらっしゃっています。
「コロナ禍の前までは、定年まであと10年くらい。自宅と会社の往復をしてこのまま、何となく役職定年や定年を迎えるのかな、と考えていました。現在は、在宅勤務がほとんどなので通勤時間が削減されました。私の場合は、郊外に住んでいるので、職場まで往復2時間かかっていたんですね。この2時間が削減されたものの、その中の1時間はネットや動画を見たり、ダラダラと過ごしてしまったりしています。せっかくなので、もっとこの時間を有効に使いたいと思っているところです」
自分の意志でこれからのキャリアを描いておく
コロナ禍の影響もあって、Sさんのように、働き方やキャリアに対しての考え方が大きく変化した方も多いと思います。
とはいえ、「変化したい」という想いを持ちつつも、60代、70代の生き方のロールモデルはまだ存在しないため、迷ってしまう方も多いのかもしれません。定年後の人生で迷わないように、早めに考えることがおすすめです。
そこで、まずは自分の意志でこれからのキャリアを描いてみましょう。
「自分がどうなりたいか」「どんな働き方をしたいか」と思いつかなければ、「あの人のような働き方してみたいな」「あんな暮らししてみたいな」ということから想像してみてはどうでしょうか。
その理想の生活に近づけるためには、今から行動していかなければならないといけません。具体的に計画を立てていくと、Sさんも今からやるべきことがたくさんありはずです。
毎日、ダラダラと過ごしている時間をぜひ、これからの未来のために使ってみてください。
社会の変化を前向きにとらえる
これからもさまざまな変化を前にして、せっかく立てた計画や目標が、うまくいかないことも絶えず起こるでしょう。また、変化や新しい出来事・技術などが出てくると、不安な気持ちになることも多いかもしれません。
昭和の時代ならば「もう50代だから新しいことにはついていけない」でも通用したかもしれませんが、今の時代ではそうはいきません。
たとえば、お金の支払い方法も、年々変わってきています。キャッシュレス決済が導入された頃は「キャッシュレスはこわいから使わない」といった声もありましたが、今では公共料金や税金などもキャッシュレス決済が対応して、より便利になってきています。
頑なに変化、新しい考えや取り組みを拒否するのではなく、前向きに取り入れてみてはいかがでしょうか。
人生は実験だと思って楽しんでみる
すべての人がそれぞれ違う人生を歩んでいるように、この先の人生には答えがありません。それなら一層、これからの自分の人生を実験だと思って楽しんでみてはいかがでしょう。
アメリカの人気講演家のスティーヴ・チャンドラー氏の本「自分を変える89の方法」では、自身の体験に基づいた「最高の自分をつくるための89の方法」が書かれています。
その中に「人間はやる気になったから行動するのではない。行動するからやる気が出てくるのだ」と書かれています。
10年~20年後に向けた目標は、現在の毎日の積み重ねから成り立っていくんですね!
「環境が変わったらうまくいく」「お金があったら成功する」と思っているだけでは、何も変わりません。また、「定年後に考えよう」と思っていてもその時にすぐに実現できるかどうかはわかりません。
少し長い道のりになるかもしれませんが、50代の今から毎日少しずつの変化を楽しんでみるのも面白いかもしれませんね。
日記や記録を見直した時、きっとそのこれからの変化はSさんの財産になっていくと思いますよ!(ひろ子ママ)