東京外国為替市場 米ドル、上値が重い展開か
ドル・円予想レンジ:1ドル=112円80銭~115円50銭
2022年1月14日(金)終値 114円20銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが下落した。週初、1ドル=115円後半まで上昇していたドルは、米国の早期の金融引き締め観測が強まったことで、一時、1ドル=113円台半ばまで下落した。日銀の利上げ観測報道も円買い・ドル売り材料となった。
今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。基本的に米国の金融引き締めはドルの支援材料だが、急激な動きはリスク回避のドル売りにつながる。米長期金利が一時1.8%台に上昇するなど、長期金利の急上昇もドル売り材料になる。
このため、米国の早期金融引き締め関連の報道などに神経質な展開となりそうだ。ただ、目先の円買い材料にも乏しく、ドルの大きな下落はないと予想される。
経済指標は、国内では17日に日本銀行の金融政策決定会合(18日まで)、11月の機械受注、18日に日銀の黒田東彦総裁会見、20日に12月の貿易収支、21日に日銀金融政策決定会合議事要旨(12月16~17日開催分)、12月の全国消費者物価指数などが予定されている。
海外では、17日に中国の10~12月期GDP(国内総生産)、中国の12月の鉱工業生産と小売売上高、19日に米国の12月の住宅着工件数、20日に米国の12月の中古住宅販売などが予定されている。
(鷲尾香一)