いま必要!対面より大事なオンライン・コミュニケーションスキル磨くには?

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いろいろある配信システムへの理解も必要だ!

   いま、オンライン配信システムもいろいろある。そのため、「ZOOM」など配信システムへの理解も必要だ。天笠さんは顧客が指定する配信システムに対応するため、5種類のシステムを活用しているという。

   しかし、アップデートがあまりにも早すぎるため、基本機能だけを覚えておき、普段使わない機能については十分練習しているそう。もっとも、チャット機能、資料を共有する機能、グループディスカッション機能あたりを使いこなせば、対面以上に充実した研修ができるはずだ。

   音声と映像に関する配信環境づくりにも注意を払いたい。パソコン内蔵のマイクは音質がいまひとつなので、外付けのマイクを使うと、声の大きさが均一になり、周囲の雑音を拾うことが少なくなる。

   カメラも、パソコン内蔵カメラやパソコン用Webカメラの画質に満足しない場合は、家庭用のホームビデオとつないで使う手もある。意外と、iPhoneなどのスマートフォンも使えるという。ちなみに、背景はバーチャル背景よりもキャンバス布1枚がいいそうだ。

   こう見ていくと、受講者からしたら、テキストが事前配布され、話の全体像や話す手順を伝える「MAP法」によって、進行がわかるオンラインのほうが、対面よりも安心感があるような気がしてきた。

   オンライン講座の普及によって、対面での研修も質の向上が求められるのではないか、そんな感想すら持った。

(渡辺淳悦)

「オンライン講座を頼まれた時に読む本」
天笠淳著
日経BP
1980円(税込)

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