東京株式市場の日経平均株価は、2022年の大発会(1月4日)で昨年12月30日と比べて510円高と、「ご祝儀」もあって好調な滑り出しをみせた。しかし、早くも厳しい相場に......。ドル円相場は米国の景気回復を背景に、円安ドル高の傾向が強まっている。米国の経済指標の動向には要注意が続く。
一方、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」は重症化しにくいことがWHO(世界保健機関)から報告されたものの、感染拡大が止まらない。景気回復の足を引っ張る可能性がある。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 米国の経済指標に注目
日経平均株価予想レンジ:2万8000円~2万9000円
2022年1月7日(金) 終値 2万8478円56銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、神経質な展開か。
前週の日経平均株価は、5週間ぶりに反落した。4日の大発会は昨年12月30日と比べて510円08銭高の2万9301円79銭と好調な滑り出しだったが、5日に昨年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表され、従来の予想よりも早いペースで金融政策の正常化が進む可能性が示唆されると、日経平均株価は急落した。
今週の日経平均株価は、神経質な展開となりそうだ。FOMC議事録の影響は相場に織り込まれつつあるが、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大が世界中で猛威を振るっており、再び、世界経済に対する影響が懸念され始めている。
また、米金融政策の行方を占ううえでも、米国の経済指標が注目される。
東京外国為替市場 ドルは強含みの展開か
ドル・円予想レンジ:1ドル=114円50銭~117円00銭
2022年1月7日(金)終値 115円55銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが強含みの展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。5日に昨年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表され、従来の予想よりも早いペースで金融政策の正常化が進む可能性が示唆されると、ドルは2017年1月以来となる1ドル=116円半ばまで上昇した。その後は、株式市場の下落を受け、1ドル=115円台後半に値を戻した。
今週のドル円相場は、ドルが強含みの展開となりそうだ。引き続き、米国の金融政策の正常化がドルの買い材料として意識される。ただ、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大による経済への影響が懸念されているほか、1ドル=116円台では実需のドル売りが強まることから、ドルの上値は重くなりそうだ。
ただ、米国の金融政策の正常化を支援するような経済指標が出ると、ドルは1ドル=117円に向けて、上げ足を速める可能性もあり、注意が必要だろう。
経済指標は、国内では11日に11月の景気動向指数、12日に12月の景気ウォッチャー調査、13日に12月の工作機械受注、14日に12月の企業物価指数などが予定されている。
海外では、12日に中国の12月の消費者物価指数と生産者物価指数、米国の12月の消費者物価指数、13日に米国の12月の卸売物価指数、14日には米国の12月の小売売上高と鉱工業生産、設備稼働率などが予定されている。
(鷲尾香一)