1ドル=117円も? 米金融政策の正常化でドル買い強まる可能性(1月11日~14日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 ドルは強含みの展開か

ドル・円予想レンジ:1ドル=114円50銭~117円00銭

2022年1月7日(金)終値 115円55銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが強含みの展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが上昇した。5日に昨年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表され、従来の予想よりも早いペースで金融政策の正常化が進む可能性が示唆されると、ドルは2017年1月以来となる1ドル=116円半ばまで上昇した。その後は、株式市場の下落を受け、1ドル=115円台後半に値を戻した。

   今週のドル円相場は、ドルが強含みの展開となりそうだ。引き続き、米国の金融政策の正常化がドルの買い材料として意識される。ただ、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大による経済への影響が懸念されているほか、1ドル=116円台では実需のドル売りが強まることから、ドルの上値は重くなりそうだ。

   ただ、米国の金融政策の正常化を支援するような経済指標が出ると、ドルは1ドル=117円に向けて、上げ足を速める可能性もあり、注意が必要だろう。

   経済指標は、国内では11日に11月の景気動向指数、12日に12月の景気ウォッチャー調査、13日に12月の工作機械受注、14日に12月の企業物価指数などが予定されている。

   海外では、12日に中国の12月の消費者物価指数と生産者物価指数、米国の12月の消費者物価指数、13日に米国の12月の卸売物価指数、14日には米国の12月の小売売上高と鉱工業生産、設備稼働率などが予定されている。

(鷲尾香一)

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