新成人の「理想の働き方」は通勤とテレワークのハイブリッド型!

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   2022年に新成人を迎える若者が理想とする働き方は、通勤による出社とテレワークの「どちらも」というハイブリッド型が7割を占めていることがわかった。

   企業や組織へチームワークや働き方改革のメソッドを提供するサイボウズ チームワーク総研が、近く社会人となる新成人の理想の働き方を知ることを目的に実施した。2022年1月5日の発表。

   総務省統計局によると、新成人の人口は推計で120万人(1月1日現在で20歳の人)となり、新成人の数は前年と比べて4万人減少した。内訳は男性61万人、女性59万人で、男性は女性より2万人多い。

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授業の形式が「理想の働き方」に影響しているかも...

   調査では、438人の新成人に「社会人になったら、どのような働き方がしたいか」と、理想の働き方を聞いた。その結果、「通勤とテレワークどちらも」と答えた人が約74%だった。この内訳は、「通勤とテレワークどちらも=日時は自分の裁量で選択」と答えた人が44.3%と最も多く、次いで「通勤とテレワークどちらも=日時は会社の指示」が29.7%となった。

   「通勤出社のみ」を理想の働き方と答えた新成人は19.4%にとどまった。「テレワークのみ」は6.6%だった=下の円グラフ参照

   今年、新成人になる学生はコロナ禍での学生生活を経験。12月現在で授業の形態を聞いたところ、「対面授業のみ」は20.1%にとどまり、「どちらかというとオンライン授業が多い」は29.7%、「オンライン授業も対面授業も同じ程度」が18.7%、「オンラインのみ」は3.7%。新成人になる学生の過半数が、オンラインでの授業を受けていた。

   また、「通勤出社のみ」を理想の働き方と答えた人(n=85人)の68.2%が、現在の授業の形式が「対面授業が多い」とのことで、在学中の授業形式が「理想の働き方」にも影響を及ぼしているようすがうかがえる。

「通勤出社」への不安は根強い...コロナ感染リスク&勤務の負担感

   ところで、理想の働き方とかけ離れるワークスタイルとは何だろうか? これについて、理想の働き方への質問に続くかたちで、「(理想の働き方として)選択しなかった働き方への不安」を聞いた。

   まず、「通勤出社のみ」への不安では、「感染への不安」のほか、効率面や体力面での「勤務への負担感」をあげる声がみられた。

   具体的には、

「変異種が現れた時に感染がオフィス内で爆発すること」
「感染再拡大した時にテレワークに切り替えに手間がかかり、柔軟に対応できなさそう」
「通勤時間がムダである」
「テレワークでもできる仕事を出社するメリットがわからない」

といった声が寄せられた。

   一方、「テレワークへの不安」には、「コミュニケーション面での不安」と同時に、孤立ややる気といった「自身のコンディションへの不安」、「通信環境への不安」があがった。

「テレワークのみでは職場の人と人間関係が築きにくく不安」
「テレワークのみだと直接相談したいときに不便だと思う」
「みんなと一緒に働く時間がある程度ないと、やる気がなくなってしまいそう」
「仕事とプライベートの境目が薄れて、疲れてしまいそう」
「家でテレワーク可能な環境を整えるのが大変そう」
「パソコンなどの機械に弱く、何かあった時に一人で対処できないこと」

といった声があった。

   また、「固定した働き方そのものへの不安」については、効率面や有事対応の面で「柔軟な対応ができない不安」が指摘された。

   多くの新成人が、二者択一の固定された働き方に不安を感じているようだ。自身が働く際には双方のよい点を、バランスよく取り入れたい、といった意識がうかがえた。

   サイボウズ チームワーク総研は、

「近い将来、社会人の仲間となる新成人に、理想の働き方について聞いたところ、コロナ禍を経験した学生が、固定された働き方を望まないことが明確になりました。通勤出社、テレワークそれぞれの不安要素がフォローされ、一人ひとりが力を発揮できる労働環境に出会えることを願いつつ、彼らを受け入れる社会人には柔軟な働き方への早急な対応が必要となります」

としている。

   なお、調査は全国で2021年4月2日~22年4月1日に20歳(19~20歳)になる学生438人が対象(男女を均等割)。21年12月3~6日に実施した。

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