歯止めがかからない三菱電機の検査不正 調査終了は4割、新たな発覚があるかも?

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発火点は2021年6月の長崎製作所

   J-CASTニュース 会社ウォッチは2021年7月21日付で、「三菱電機、絶つことできない不正の根 悪質で深刻、自浄作用なし!」を報じた。三菱電機の長崎製作所では、1985~2020年に約80社に出荷した約8万4600台の空調機器などの製造過程で、長年にわたって出荷前に必要な検査を怠ったり架空のデータを記入したりしていた。

   三菱電機では、2016年以降に発覚した三菱自動車などの燃費不正、神戸製鋼所や日産自動車などの検査不正といった問題を受けて、16、17年に社内調査を実施。その後、自社で細かい品質問題が見つかったことから、18年にもグループ全体で総点検したが、一連の不正は見つけられなかった。

   不正検査が発覚したのは、21年6月初めから長崎製作所で検査工程のシステム化の調査をする中で把握したもので、「たまたま見つかった」というのが実態だった。これには経営陣もさすがに事の重大性を認識。7月に調査委員会を設置、10月に最初の中間報告、12月には2回目の中間報告を受けた。

   調査委は全国22の製作所を順次調べており、22年4月をメドに調査を完了するとしているが、調査が完了した事業所は名古屋製作所可児工場(岐阜県)だけ。延べ2300件を超える申告が寄せられ、調査を終えたのが4割というから、今後、新たな不正が明らかになる可能性がある。

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