【お正月は本を読む】30代は人生の分岐点! 意思決定に大切な「秘訣」を覚えておきましょう【尾藤克之のオススメ】

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重要な意思決定は「ソラ・アメ・カサ」

   重要な意思決定を行うときは、「事実」「洞察」「打ち手」の3つが必要になります。この3つがセットされることで、適切な意思決定を行うことが可能になります。

   松本さんは、

「事実をどう解釈し、洞察するかが『アメ』です。アメは日本語でやりとりすると省略されてしまうことが多いので、こちらからアメを伝え、認識のズレを確認するといいでしょう。アメは1つではないからです。事実をどう解釈したか、その仮説の数だけアメは生まれます」

と言います。

「相手が何を求めているかによって、それぞれ打ち手も変わります。品質・クオリティを重視しているのであれば『当社の製品は品質がよく壊れない。10年使うならランニングコストでメリットがある』。価格を重視しているなら『イニシャルは安く導人してもらい、メンテナンスコストで回収する』という打ち手になるでしょう」

   さらに、「ソラ・アメ・カサ」は簡単に見につけることができます。上司に報告する際、頭の中で、「ソラを伝えたので、次はアメ。最後はカサ」と順番を守って話せば、すぐに身につきます。

   今の時代に必要とされるのは、ピンチになったとき、どのように対処するかを瞬時にシミュレーションする能力です。対処方法を心得ていれば、状況を逆転させてチャンスが生まれるはずです。

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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