【お正月は本を読む】水になれ!? すべての返事を「YES」と答えれば流れを引き寄せせられる【尾藤克之のオススメ】

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NO! は失敗する悪魔の呪文

   ここで、「You、やっちゃいないよ」が知られているジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川さんのエピソードを紹介します。

   伊藤さんは、

「元KAT-TUNの赤西さんは、オーディションに落ちたあと、つけていた名札を返し忘れたことに気づき、そこで片づけをしていた普通のおじさんに返したそうです。それがなんと、ジャニー喜多川社長で『Youも残っちゃいなよ』の一言で合格したという逸話があります。ジャニーさんは用務員のような出立ちで、『どういう子がどのように動いているのか』を観察しているそうです」

「V6の長野博さんは、ジュニア時代、ジャニーさんから「You、スケボーできる?」と訊かれて『できません』と答えたらしいのです。数分後にも、また同じ連絡があったのですが、長野さんはできないことを強調しました。が、彼は後悔することになります。『スケボーができる』と答えたメンバーが、当時、人気絶頂だったアイドルグループ・光GENJIのバックダンサー(スケートボーイズ/のちのSMAP)に選ばれたのです」

 と書いています。

   私が秘書をしている時、「NO!」の返事は許されませんでした。できていなくても「YES!」と答えることが求められました。その時に、100%できなくてもいいのです。必要とされる局面まで時間があるなら、その時までに60%に仕上げれば問題はありません。

   「できます!」と言い切ることが、チャンスをつかむ意味でも非常に大切です。細心の注意を払ったとしても何が起こるかはわかりません。だったら、能動的に動いてチャンスをつかむほうが得策というものです。この考えは道しるべになると思います。

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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