リスクの世界にようこそ! 株や債券の「ジャングル」に踏み出す人だけが獲物を狙える【上】(小田切尚登)

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一生、働きますか?

寝ているあいだに、お金に稼いでもらう!?
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【その1】寝ているあいだに資産を増やす

   給料取りの発想ではダメだ。いつまでもサラリーマンは続けられないし、医師や弁護士あるいはライターやアーティストといったプロフェッショナルの人たちについても、自分の作業の対価として報酬を得るというスタイルに変わりはない。

   定年こそないにしても、彼らも一種の職人・労働者なのである。一日は24時間しかないことを考えると、得られる報酬には物理的な限界がある。

   我々に必要なのは自分が頑張って働かなくても、寝ている間にも個人資産が増えていく仕組みを作ることである。カネに仕事をさせること、それが投資だ。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスといった人が一代で巨額の富を築けたのは投資をしてきたおかげである。投資を長年続ける以外に、富を大きく増やす方法は存在しない。

   みなさんがメジャーリーガーの大谷翔平や、作家の村上春樹みたいに特別な才能があればそれで資産を築けられるだろう。あるいはユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井正氏やZOZO(スタートゥデイ)の前澤勇作氏のように起業家として成功するというやり方もある。しかし、そういうふうに才能と運に恵まれた少数の人を除くと、凡人が資産を増やすには労働か運用のどちらかしかない。

   一生労働を続けていきたいという人以外は、ぜひ投資について学んでいただきたい。(小田切尚登)

(つづく)

小田切 尚登(おだぎり・なおと)
小田切 尚登(おだぎり・なおと)
経済アナリスト
東京大学法学部卒業。バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバなど大手外資系金融機関4社で勤務した後に独立。現在、明治大学大学院兼任講師(担当は金融論とコミュニケーション)。ハーン銀行(モンゴル)独立取締役。経済誌に定期的に寄稿するほか、CNBCやBloombergTVなどの海外メディアへの出演も多数。音楽スペースのシンフォニー・サロン(門前仲町)を主宰し、ピアニストとしても活躍する。1957年生まれ。
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