【お正月は本を読む】世界チャンプに学ぶビジネスの秘訣! 勝ちスイッチの奥義とは?(尾藤克之)

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天才とは努力をする人のこと

   天才の定義とは、「何もしていないのにできる人。努力しないで才能をリング上で発揮できる人」。こういう人が努力すると神の領域へ向かうと、井上さんは主張する。しかし、自身のことは「天才ではない」とも言う。どういうことか――。

「父は、メディアの取材で『天才ですね』と、ヨイショされると『尚が血のにじむような練習をしてきたことを知らないのに、簡単に天才などという言葉を使わないでくださいよ』と冗談半分、本気半分の勢いでたしなめるときがある」

と、井上さんは明かす。

「小学生のとき、拓真と2人で、朝6時に起床して自宅の近くにある公園の1周400メートルのグラウンドを月曜日から土曜日まで毎日、10周走った。中・高校生になると、自宅に、父が設置した荒縄を腕だけでのぼり、父が乗る軽自動車を押して坂道を上った。今でもロードワークを欠かさない」

   日本の選手の中では頭ひとつ抜けているという自負はあると主張するものの、そこが目標ではない。求めているのは、1試合、1試合の内容と結果である。

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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