「コンプレックス」が二代目社長を苦しめる...... 「偉大な先代を超したい」と思ったとき、どうすることがよいのか!?(大関暁夫)

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「二代目がダメにし、三代目がつぶす」というけれど......

   同族企業は「二代目がダメにし、三代目がつぶす」などと言われることがありますが、それは必ずしも後継者が無能だからではなく、成功に導いた創業者やカリスマ先代に対するコンプレックスにこそ、遠因であるように思うのです。

   親が優秀であればあるほど、実績を残せば残すほど、引き継ぐ血縁後継者にはつらい部分も多いというのは、なんとも皮肉な話です。

   親の地位や出来不出来によって、生まれた時から人生が決まってしまうのは理不尽だと、親から引き継ぐものがないから浮かばれないと嘆く若者たちが「親ガチャ」などという言葉で揶揄する昨今。じつは引き継ぐものが大きい者ほど、それを受け止める苦しみも多いのだということも併せて認識して欲しいと思います。

   神田沙也加さんの悲報を耳にして、そんなことを思った次第です。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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