「殺人通貨」選択!? アグレッシブな学生トレーダー
ところが、FX大学対抗戦の幕が上がると、非常にアグレッシブな取引が目立ちました。多くの学生がレバレッジ10倍以上。なかには、保有できる限界までポジションを保有し、1%変動するとあっという間に15万円ほど損失を被るような取引が目立ちました。
そして選択している通貨ペアも、変動率が激しく「殺人通貨」の異名を持つ英ポンド円を取引している学生が多数いました。
このことから、二人ほどは資金が50万円以下になるということを確信したほどです。
アドバイスコメントにも、リスク管理に気を付ける旨を記すことが多くなりました。何百人というFXトレーダーを見てきましたが、完全に資金を失う取引をしている人が多数いたためです。
しかし、日を重ねていくと、学生の吸収力と為替相場に対する柔軟な姿勢が見えてくるようになりました。同じ失敗を繰り返さない。しっかりとニュースを勉強して、正しい方向、通貨を選択する。適切な損切りを行うなどのリスクコントロールが週を追うごとにできるようになってきており、取引した全員がプラスの収益という週も何度も出てくるようになりました。
取引するべく相場、リスクを抑える相場などメリハリのある取引や、ポジションを持たないという我慢もできるようになっていました。
FX初心者であり、また20代前半という若さが偏った考え方をなくし、柔軟な相場への対応を行えるようになったのではないでしょうか。リスクの高い新興国通貨の取引を行っていた方は、ずっと買い続けていたにもかかわらず、最後には売りに切り替えることができるという相場の変化に柔軟に対応する機動力が評価できました。