外国人投資家がクリスマス&ニューイヤー休暇に突入したことで、株式や為替相場は薄商いの状況。そうしたなか、欧米での新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大が懸念される。国内でも東京や大阪、京都などで市中感染が確認された。
その半面、相場を下支えしそうなのが、コロナ経口薬の認可承認がはじまっていること。感染拡大への警戒感が薄れれば、ドルは引き続き堅調に推移するはずだ。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
どうなる!? 2022年!!
東京株式市場 コロナ経口薬の認可、相場の支援材料に
日経平均株価予想レンジ:2万8000円~2万9200円
2021年12月24日(金) 終値 2万8782円59銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、薄商いのなか、上値を試す展開か。
前週の日経平均株価は、米国株の上昇などを背景に3週続伸した。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の重症化率が低いとの見方や、経口薬の認可などが相場の支援材料になった。
今週の日経平均株価は、薄商いのなか、上値を試す展開となりそうだ。外国人投資家がクリスマス休暇入りし、参加者が減少しているものの、30日の大納会に向けて、「お化粧買い」が期待される。
ただ、オミクロン株についての懸念は後退してはいるものの、引き続き、リスク要因であることに変わりはない。国内でも市中感染の例が報告されており、動向には注意が必要だ。
東京外国為替市場 薄商いのなか、ドル堅調
ドル・円予想レンジ:1ドル=113円00銭~115円50銭
2021年12月24日(金)終値 114円41銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、小動きか。
前週のドル円相場は、米国の株高を背景にドルが強含みで推移した。ドルは1ドル=114円台半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、小動きとなりそうだ。外国人投資家がすでにクリスマス休暇しており、市場参加者が減少。薄商いとなりそうだ。ドル堅調の背景には、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対する懸念の後退がある。ただ、欧米ではオミクロン株の感染が拡大しており、油断は禁物。動向には注意が必要だろう。
経済指標は、国内では27日に日本銀行の金融政策決定会合の「主な意見」(12月16~17日分)、28日に11月の完全失業率と有効求人倍率、鉱工業生産などが予定されている。
海外では、31日に中国の12月の製造業PMIなどの発表が予定されている。
(鷲尾香一)