複雑すぎる脱毛コースの提案に気をつけよう
ところが、お客のほうはそうは思っていない。たとえば「5年間保証」「通い放題」「回数無制限」というキャッチコピーから「契約が5年間続いており、いつでも途中で解約でき、その分のお金が戻ってくる」と思い込まされている=下図の「5年間通い放題」のイメージギャップ。
しかし、契約書をよく読むと、有償提供サービスは1年だけで、4年間がアフターサービスだったとわかり、地団太を踏むことになる。この両者のイメージギャップの違いからトラブルが起こるわけだ。
国民生活センターでは、こうアドバイスをしている。
「一般的に脱毛エステは長期間にわたってサービス提供を受ける契約になります。脱毛機器が自分の肌に合っていない、事情が変わって通えなくなったなど途中で解約せざるを得ない状況になるかもしれません。解約条件をよく確認して慎重に検討しましょう。長期間の契約が心配なときは都度払い(編集部注:1回分ごとに支払うシステム)ができるコースやエステ店を選択しましょう。
たとえば『5年間通い放題』コースを勧められても『5年間』という数字をうのみにしないで、必ず有償の期間・回数を契約書面で読み、いつまで、何回まで通ったら中途解約ができなくなるのか確認しましょう。エステ店によっては脱毛コースが多数存在し、部位ごとに複数のコースを組み合わせるなど、複雑な契約内容を提案するケースも少なくありません。『今日だけ割引』などと急かされても安易に契約することは絶対いけません」
(福田和郎)