イスラエルは「4回目接種」を発表! 日本は......
オミクロン株の急拡大で、世界のワクチン事情も一変しています。各国が予定を前倒しして3回目の「ブースター接種」に踏み切っていますが、中東のイスラエルはなんと、4回目のワクチン接種を始める考えを公表して世界を驚かせました!
Israel begins fourth dose vaccine for people 60 and over
(イスラエルは、60歳以上を対象に4回目のワクチン接種を開始する:CNN)
fourth dose:4回目接種
報道によると、イスラエルでは人口の4割以上が3回目のワクチン接種を終えているそうです。諸外国に先駆けてワクチン接種を進めている同国では、8月から3回目の接種を進めていましたが、年末に1日の新規感染者数が久しぶりに1000人を超えたことから、「4回目接種」に踏み切ったようです。
ちなみに、3回目接種から「4か月」以上経過していることが接種の条件だそうですが、このペースだと年に3回ワクチンを接種することになります。人体への影響を懸念する声もあがるなか、専門家の一人は、取材に対して次のように述べていました。
In a situation like this, if you don't act immediately, you miss the train
(このような状況で、即座に行動しなければ「電車に乗り遅れる」でしょう)
一方、日本ではようやく医療関係者や高齢者を対象に3回目のブースター接種が始まったばかりです。岸田文雄首相は空港での「水際対策」の強化を強調していますが、すでに市中感染も確認されています。諸外国は早々に「水際対策」の効果を見極めて、ブースター接種加速に舵を切っています。
さすがにイスラエルの「4回目接種」の決断には、「ちょっと早すぎるのでは?」と疑問を感じますが、「水際対策」に固執している日本政府の対策にも不安が募ります。世界のワクチン対策に「乗り遅れ」ているかもしれません。
それでは、「今週のニュースな英語」は、「miss the train」から「miss」を使った、ビジネスに使える慣用句をいくつかご紹介しましょう。
Don't miss that meeting !
その会議を逃すな!(出席したほうがいい)
Don't miss the boat !
チャンスを逃すな!(ボートに乗り遅れるな!)
Don't miss the deadline !
締め切りを逃すな!(締め切りは守って!)
You have missed the point of argument
あなたは議論のポイントを外している(理解していない)
オミクロン株については、これまでの変異株と比べて重症化率が低いとする報道もありますが、少なくとも当面はワクチン接種が生活の一部になりそうです。2022年こそは、ワクチンやマスクともお別れして、「get back to normal」(通常の生活に戻る)ことを期待したいです。(井津川倫子)