大手家電を解雇された技術者が活躍するアイリスオーヤマ
注目されるのが、3位のアイリスオーヤマ(仙台市青葉区)の大山晃弘(おおやま・あきひろ)社長と、4位のワークマン(群馬県伊勢崎市)の小濱英之(こはま・ひでゆき)社長だ。1位、2位の豊田章男氏と孫正義氏が超ビッグ企業トップなのに対し、こちらは地方企業の経営者。しかも、大山晃弘氏と小濱英之氏は2019年以来、ともに3年連続で3位~4位に入っている。
ユニクロの柳井正氏や、ニトリの似鳥昭雄氏、さらに12月20日に宇宙から帰ってきたスタートトゥデイの前澤友作氏より上位なのだ。2人が中小企業の社長サンたちの「地上の星」になった秘密はどこにあるのか。
アイリスオーヤマは、仙台市に本拠を置く生活用品の企画、製造、販売会社。2000年代からは家電事業に力を入れ、東芝やシャープ、パナソニックなど大手家電メーカーから整理解雇された優秀な技術者を大量に採用。自社の持つアイデアと彼らの持つノウハウをミックス、次々とアイデア家電を出している。
毎週「新商品開発会議」が催され、たとえばシャープでエアコンのエキスパートだった元社員は、スマホを使って誰でも簡単に遠隔操作できるエアコンを開発、ヒットさせた。
大山晃弘氏は創業一族の3代目社長。多くのテレビ番組に積極的にCM攻勢をかけ、自らも盛んにメディアに登場、社名を全国区にした。
こんな称賛の声が相次いだ。
「大手企業の元社員を働きやすい意見の通りやすい職場環境で、再び生かし利益を上げている」(56歳男性、卸売・小売業、千葉県)
「顧客第一主義の商品開発と好業績を維持していることが素晴らしい」(64歳男性、不動産業、神奈川県)
「面白い商品を多数出し、CMにも力を入れていて素晴らしい」(47歳男性、医療福祉、東京都)