週刊東洋経済は「株の道場 新年相場編」を特集 週刊エコノミストは「日本経済総予測」、週刊ダイヤモンドは「生前贈与」

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駆け込み贈与 最後のチャンス

「週刊ダイヤモンド」2021年12月18日号
「週刊ダイヤモンド」2021年12月18日号

   「週刊ダイヤモンド」(2021年12月18日号)は、「年末年始に家族と話す! 生前贈与」という特集を組んでいる。2022年から相続税と贈与税が一体化する税制改正が行われる可能性がある。今年と来年の2回、駆け込み贈与をすることによって節税できるチャンスがあるというのだ。

   首都圏では、資産家でなくとも北は上尾、西は高尾までほぼ全域で相続税が発生するというマップが驚きだ。約50坪の一軒家の場合、埼玉県川越市でも約150万円発生する。山手線の駅周辺では数千万円にもなる。生前贈与と相続の基本から節税テクニック、落とし穴まで、あれこれ紹介している。

   財産目録をつくり、贈与する相手・金額を決める贈与の流れをカレンダーでまとめている。贈与契約書の書き方、贈与税の申告書の書き方、税務調査回避チェックリストなど実用的な記事もある。

   第2特集は、大学3年生が選んだ就職人気企業ランキングだ。コロナ禍で様変わりした環境の中で、変化した学生の意識を探っている。

   文系男子のランキングでは、伊藤忠商事が3年連続で1位となったほか、三菱商事が3位とトップ10に総合商社が2社ランクインした。大手金融機関では東京海上日動火災保険(2位)、三井住友海上火災保険(4位)、損害保険ジャパン(7位)と損害保険業界も人気だ。生命保険業界も2社がトップ10入り。

   一方でメガバンクは伸び悩んだ。三井住友銀行(18位)、三菱UFJ銀行(25位)、みずほフィナンシャルグループ(52位)という結果。総じて学生の安定志向が目立つ、と分析している。

   理系男子ではIT・メーカーに人気が集まっている。1位はNTTデータ、2位が伊藤忠商事、3位が野村総合研究所となっている。

   文系女子では1位東京海上日動火災保険、2位伊藤忠商事、3位三井住友海上火災保険、4位講談社、5位日本生命保険。理系女性では1位明治グループ(明治・MeijiSeikaファルマ)が2年連続で1位に。2位がNTT都市開発、3位が三井不動産。新型コロナウイルスによる業績の影響が比較的少なく、話題性のある再開発案件に欠かせない不動産ディベロッパーやゼネコンの人気が高い。

   学生は彼らなりの感覚で業界の消長を感じ取っている。長い間人気を集めていた旅行業界やマスコミ業界はランキング上位から姿を消している。人気投票と言って侮れない指標である。

(渡辺淳悦)

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