東京外国為替市場 ドルの上値重く......
ドル・円予想レンジ:1ドル=112円00銭~115円00銭
2021年12月10日(金)終値 113円38銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみ合いか。
前週のドル円相場は、ドルが強含みとなった。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対する脅威が後退したこと、米国株が反発地合いを強めったことで、ドルは一時1ドル=114円直前まで買われた。
今週のドル円相場は、もみ合いか。ドルは堅調な動きを見せているものの、1ドル=114円台では利益確定売りや実需のドル売り・円買いがドルの上値を抑えそうだ。
焦点は、14、15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)。量的緩和縮小の加速については、相場に織り込まれつつあるが、市場の予想を上回るペースでの縮小、あるいは利上げに対する方針が明確になるようであれば、米長期金利の上昇を背景に、ドルは1ドル=115円台を目指す動きを強める可能性があるため、注意が必要だ。
経済指標は、国内では13日に12月日銀短観(全国企業短期経済観測調査)、16日に11月の貿易収支、日銀金融政策決定会合(17日まで)、17日に日銀の黒田東彦総裁の記者会見などが予定されている。
海外では、14日に米FOMC(米連邦公開市場委員会、15日まで)、15日に中国の11月の鉱工業生産と小売売上高、FRB(米連邦公開市場委員会)のパウエル議長会見、米国の11月の小売売上高、16日にECB(欧州中央銀行)定例理事会、ラガルドECB総裁会見、米国の11月の住宅着工件数と鉱工業生産、11月の設備稼働率などが予定されている。