オミクロン株の脅威、ひとまず後退も株式市場は「神経質」な展開に......(12月13日~17日)【株と為替 今週のねらい目】

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   新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が欧米を中心に広がるなか、その全容が徐々にわかりはじめてきた。ワクチンの効果が検証されたり、重症度合いが高くなかったりすることで、警戒感を後退しつつある。とはいえ、まだまだ先行きの不透明感が解消されたわけではなく、株価も為替も方向感はつかめない。

   引き続き、注目されるのは、米国経済の動向。2021年12月14日、15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)は目が離せない。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 新型コロナウイルスのオミクロン株、このまま沈静化してくれないか......(画像はイメージ)
    新型コロナウイルスのオミクロン株、このまま沈静化してくれないか......(画像はイメージ)
  • 新型コロナウイルスのオミクロン株、このまま沈静化してくれないか......(画像はイメージ)

東京株式市場 Xmas休暇目前、取引は山場へ

日経平均株価予想レンジ:2万8000円~2万9100円

2021年12月10日(金) 終値 2万8437円77銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、神経質な展開か。

   前週の日経平均株価は、3週間ぶりに反発した。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の重症度合いが高くないことや、ワクチンの効果が検証され始めたことが、警戒感を後退させた。11月の中国の貿易統計が市場予想を上回ったことで、中国経済の底打ち感につながったことも材料となった。

   今週の日経平均株価は、神経質な展開となりそうだ。最大の注目は14、15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)。米国でのインフレ懸念の高まりに対して、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は量的緩和の縮小(テーパリング)を加速させる意向を示しており、FOMCが今後の米国の金融政策の方向性を見るうえで重要なポイントになる。

   オミクロン株に対する懸念は後退しているが、引き続き、注意は必要。日経平均は2万9000円に近づくと利益確定売りが出てくることから、上値が重くなっている。海外投資家は、来週からクリスマス休暇入りすることで、今週が取引の山場となる。

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