今年合併で誕生したみずほ銀行系シンクタンクが総力結集した経済予測【12月は、2022年をのぞき見する一冊】

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世界に遅れる日本企業の経営効率性

   日本の株式市場は堅調に推移することを想定している。日本株のさらなる上昇への障害として、コーポレートガバナンスと日本企業の経営効率性が世界的にみて大きく劣後していることを指摘している。

   海外投資家に受け入れられる適切なコーポレートガバナンスとともに、株主還元の強化、適切な投資による利益水準の向上が求められる。

   海外経済は、米国経済、欧州経済、中国経済、アジア経済、新興国経済と細かく分析、記述している。また、これだけは押さえておきたいキーワードとして、プラットフォーマー規制、デジタル庁、量子コンピュータ、再生可能エネルギー、AI規制、ムーンショット、週休3日制、サステナブルファイナンス、CCUS(CO2回収・有効利用・貯留技術)、宇宙開発、スマートシティ、デジタルエンターテイメントなどを挙げている。このうち、いくつ答えられるだろうか。

   類書の中では読みやすく、わかりやすい。正月休みに勉強しようという人にオススメの一冊だ。

   「経済がわかる 論点50 2022」
みずほリサーチ&テクノロジーズ著
東洋経済新報社
1980円(税込)

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