投資家だけが読むにはもったいない
巻頭特集が「2030年の業界天気図」だ。1年先ではなく、コロナ禍後の世界を大胆に予測したものだ。その頃、「晴天」になっているのが、「リチウムイオン電池」「宇宙開発」「クラウド」など。「医薬品」「放送・全国紙」「百貨店」などは「雨」になっている。伸びる業界と縮小を余儀なくされる業界が、ひと目でわかる。
年に4回発行される「会社四季報」は、数字が並び無味乾燥だが、この「業界地図」は、カラフルでチャートやグラフもよくできている。眺めているだけで、日本だけでなく世界の企業、経済の動きが頭に入ってくる。投資家だけが読むにはもったいない一冊だ。
「会社四季報 業界地図 2022年版」
東洋経済新報社編
東洋経済新報社
1430円(税込)