コロナ禍、デジタルで明暗分かれる来年の業界予測【12月は、2022年をのぞき見する一冊】

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投資家だけが読むにはもったいない

   巻頭特集が「2030年の業界天気図」だ。1年先ではなく、コロナ禍後の世界を大胆に予測したものだ。その頃、「晴天」になっているのが、「リチウムイオン電池」「宇宙開発」「クラウド」など。「医薬品」「放送・全国紙」「百貨店」などは「雨」になっている。伸びる業界と縮小を余儀なくされる業界が、ひと目でわかる。

   年に4回発行される「会社四季報」は、数字が並び無味乾燥だが、この「業界地図」は、カラフルでチャートやグラフもよくできている。眺めているだけで、日本だけでなく世界の企業、経済の動きが頭に入ってくる。投資家だけが読むにはもったいない一冊だ。

「会社四季報 業界地図 2022年版」
東洋経済新報社編
東洋経済新報社
1430円(税込)

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