プロ野球、新庄監督「ビッグボス」効果への期待も
ちなみに、日本ハムの2022年9月期中間連結決算(国際会計基準)は売上高が前年同期比5.2%増の6033億円、事業利益(営業利益)が10.6%増の242億円、最終利益が0.7%増の196億円だった。
業務用の需要回復が収益を押し上げたが、原材料高を踏まえて通期の業績予想は据え置いた。そうした中で投資家が待望していた値上げの発表だっただけに、株価は素直に反応した。
ただ、「値上げが浸透しない可能性や数量減などを考慮すると。その(増益)効果は大きく減少するだろう、...... 今後の動向を慎重に見たい」(SMBC日興証券)との指摘もある。
一方、日本ハムとして「その他事業」に位置づけるプロ野球球団の事業は、新庄剛志新監督による集客効果に期待が高まっている。コロナ禍で2020、2021両シーズンの観客は限定的だったが、2022年は入場制限がかからない可能性もある。そうなると、成績にもよるが、主催試合の観客動員数が2017年以来の200万人台となることも視野に入り、これも株価上昇に貢献する期待もある。(ジャーナリスト 済田経夫)