株と為替を混乱させる「オミクロン株」 まだまだ続く? 米ドルの下落(12月6日~10日)【株と為替 今週のねらい目】

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   新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が、欧州などで急速に広がりつつあるなか、前週(2021年11月29日週)の東京株式市場の日経平均株価は続落。ジワジワと警戒感が高まっている。

   一方、米ドル円相場ではリスク回避の円買いが優勢となり、ドルの下落基調が続く可能性がある。ドルの上値は重そうだ

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 「オミクロン株」による混乱で米ドルが売られている
    「オミクロン株」による混乱で米ドルが売られている
  • 「オミクロン株」による混乱で米ドルが売られている

東京株式市場 日経平均株価、大きくなるボラティリティ

日経平均株価予想レンジ:2万7500円~2万8500円

2021年12月3日(金) 終値 2万8029円57銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、波乱含みの展開か。

   前週の日経平均株価は、大幅に続落したものの、週末には反発して2万8000円台を何とか維持した。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の世界的な拡大や米国の金融政策を巡る不透明感が相場下落の要因となった。

   今週の日経平均株価は、波乱含みの展開か。オミクロン株の動向によって、日経平均株価のボラティリティが大きくなっており、今週も同様の傾向が続きそうだ。

   一方で、米製薬大手メルクがコロナ治療薬候補の製造販売承認を厚労省に申請したことが好感され、相場は落ち着きを取り戻しつつある。ただ、前週の米議会証言で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、量的緩和の縮小(テーパリング)のペースを加速することを12月14~15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で協議すると発言したことで、米国の金融政策に対する不透明感が増しており、様子見気分が強まる可能性もある。

   また、週末には12月限の先物・オプション取引に係る特別清算指数(SQ)の算出を控えていることも波乱要因になりそうだ。

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