「ペットは生き物。生涯一緒に暮らす覚悟で」
こうしたケースに共通しているのは、次の点だ。
(1)健康状態などの説明が行われていない、契約書が渡されていない、などブリーダーの説明や対応に問題がある。
(2)病気が判明した際の対応などはブリーダーごとに定めており、ブリーダー紹介サイトはトラブルが発生しても原則介入しない。
(3)お客に現物確認・対面説明を行う前に売買契約を結んだり、劣悪な環境で犬や猫を飼育したりするなど、ブリーダーにも動物愛護管理法上の問題行為がある。
一方、お客側にも問題点が少なくない。
(1)お客自身がペットの飼育環境や、契約内容を確認せずに契約をしている。
(2)お客の都合でのキャンセルしたうえ、事前にキャンセル時の対応を確認していない、などだ。
国民生活センターではこうアドバイスしている。
(1)ブリーダーから購入する場合には、第一種動物取扱業の登録があるかどうか調べたうえで直接会うこと。購入後も長く付き合い気軽に相談できる、信頼できるブリーダーかどうかを確認する。
(2)複数のブリーダーを訪ね、飼育施設がキレイか、動物が汚れていないか、元気に走り回っているかなどを確認する。
(3)購入する際は飼育施設でペットを確認し、対面での説明を必ず受ける。その際、キャンセル時などの対応を必ず確認する。
(4)ブリーダー紹介サイトは、基本的にトラブルに介入せず、当事者同士で解決すると定めているところが大半だ。利用規約をよく確認する。
そして、最後にこう求めている。
「ペットは生き物です。生涯一緒に暮らすことになります。選ぶときはくれぐれも慎重に検討して、安易な購入は避けましょう」
(福田和郎)