楽天の高ランクユーザーへのロイヤリティ強化に期待
そうした中での今回の戦略的パートナーシップ。楽天グループ トラベル&モビリティ事業 ホテルパートナーシップ推進部 ジェネラルマネージャーの安田博祐氏は、
「今回、楽天のシルバー会員以上を対象に、マリオット社のロイヤルティプログラム『Marriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ)』(※)の会員化促進を、『楽天トラベル』サイト内で行っていく」
と話した。
(※)「Marriott Bonvoy」はマリオット社の30ホテルブランドで利用できるプログラム。会員数1億4100万人。133か国・地域。7600軒のホテルで特典を利用できる。
具体的には、「楽天トラベル」を通じて、マリオット社の(「Marriott Bonvoy」参加)ホテルを予約する際、「Marriott Bonvoy」に新規入会すると、初回は会員限定価格として割安で宿泊できる。楽天IDの登録情報を利用することで、登録は簡易におこなえるのもメリットだ。楽天およびMarriott Bonvoy双方のポイントも貯まるという。
なお、新規入会キャンペーンとして各種割引やランクアップしやすくなる特典などを用意している。詳細は「楽天トラベル×Marriott Bonvoy 特設ページ」まで。
こうしたラグジュアリー志向のサービスについて、楽天グループ 執行役員 コマースカンパニー ヴァイスプレジデント トラベル&モビリティ事業 事業長の髙野芳行氏は、
「新型コロナの影響下でも、楽天のオンラインサービスは好調で、楽天トラベルの成長を支える原動力でもあった。(それだけに、)ダイヤモンド、プラチナなどランクの高いユーザーに対して、多くの価値を提供できるよう努力していく。今回のパートナーシップもその一環。(ターゲットの顧客に対する)ロイヤリティがより拡大できると信じている」
と語った。
また、前出のマリオット社のメノン氏は、
「ここ数年、体験型の消費を志向する傾向がある。そして、その体験型消費のひとつが、『ラグジュアリーな旅行』。さらにラグジュアリーな旅行の分野は拡大していくと考えられる」「国立公園や世界遺産などの観光地を訪問するだけでなく、いいホテルにも滞在したい......そういう志向もある。私たちとしても、(そうした観点から、日本の地域の魅力に目を向けて、積水ハウスと協働で取り組む「Trip Base道の駅プロジェクト」も手掛けているが)、これまでのように都市型だけでなく、幅広く事業を展開していきたい」
と話していた。