メキシコペソの「女王」と呼びたい一橋大 大一番に敗れた明大、同志社大が激勝で2位浮上(最終節)【FX大学対抗戦 Bグループ】

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最後は気持ちよくトレードできた!(一橋大学 ボンゴレさん)

   先週(11月15日週)の取引で保有していたポジションは、すべて損切りしてしまったので、今週(22日週)は新たなポジション作りから始めました。

   最後の週であることもあり、今まではスワップポイントがマイナスになるという理由から手を出していなかったショート(売り)ポジションを保有してみることにしました。上昇するよりは下落するほうが大きく動きやすく、大きな利益を狙いやすいのではと思ったからです。先週ロング(買い)ポジションで損を出してしまったこともショートにしてみようと思った理由の一つです。

   この戦略を決めた1メキシコペソ円=5.452円のときに、成り行き注文で100万通貨分のショートポジションを保有しました。損切りを5.5円(この場合の損失は4万8000円)とし、基本的には利益確定ラインはニュースを追いながら設定しようと思っていました。

   今週のメキシコペソの動きについて振り返ります。まず、先週メキシコペソ円が下がった理由として考えていた原油備蓄の放出のインパクトはそこまで大きくなかったようです。むしろ、今週の動きはメキシコ中央銀行の人事が最も影響を与えたようです。メキシコのロペス・オブラドール大統領がメキシコ中央銀行総裁に、すでに総裁に指名されていたエレラ氏ではなくロドリゲス氏を指名したことは、市場にとって大きなサプライズとなりました。政治介入が嫌気された結果となったのは、中央銀行の独立性や今後の金融政策の不透明感だけではなく、同じ新興国通貨で大統領の発言によって下落しているトルコリラの影響もあるのではないか、と考えました。

   結果は気が急いてしまって1メキシコペソ=5.23円で、すべてのポジションを指値注文で約定したため、22万2000円の決済益で取引を終えました。そこからスワップポイントのマイナスを差し引いて21万6500円が今週の結果です。

   予想どおりにできたわけでも、ファンダメンタルズ分析をしたわけでもなく、偶然がもたらした結果ではありますが、最後に気持ちよく取引を終えることができて良かったです。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
高金利通貨の売り建てることは、トレード初心者には難しいのですが、それまでの方針を一変させ売りに転じた判断は素晴らしといえます。
コメントにもあるように、メキシコ中銀総裁は財務副大臣に相当するロドリゲス大蔵公債省次官を指名し急落。ロドリゲス副大臣は、財政経験が豊富な一方で、金融政策のキャリアに乏しいことから市場の警戒感が走ったようです。結果的に、メキシコペソは対ドルで9カ月ぶりの安値を付ける結果となりました。相場の転換点で、切り替えの早さは優秀なトレーダーの証です。後にも先にも、恐らく誰も取引し続けないメキシコペソで大きなパフォーマンスを出したボンゴレさんに拍手を送りたいと思います。

前週からの損益  プラス21万6500円
11月26日現在     174万7835円

一橋大学 ボンゴレ
一橋大学 ボンゴレ
一橋大学商学部2年。ふだんはファンダメンタルズ分析を通じた株式投資を勉強しており、FXは今回が初めてです。FX大学対抗戦を通じて実力をつけたいと思っています。
神奈川県出身。
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