最後の最後に「落とし穴」が待っていた(明治大学 佐藤諒さん)
最終週(11月22日週)が始まりました。これまでは損益ばかりを考えており、あまりランキングを意識していませんでした。しかし、1位まで7万円ほどと迫っていたため、1位を目指して頑張ろうと思い、今週をスタートさせました。今週の作戦としてはショートポジションを保有中の豪ドル円の利益を伸ばし、反転または続落を見極めることです。
ドル円相場は、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の再任による米国債利回りの上昇を受けて急上昇しましたが、115円が長期的に見ても高値であることを考慮し、追随するロング(買い)はしませんでした。結果論ですが26日(金)に113円台まで戻しているため、エントリーしなくて正解でした。
また26日(金)に南アフリカで発生している新型コロナウイルスの変異種の報道を受けて金融市場が大きく混乱しました。株式市場、為替、コモディティ、仮想通貨とすべての市場が大きく変動し、今回の取引にも影響しました。この事態は予測できるものではありませんが、対策することや、チャートから予測できるような気がしています(笑)。
【取引1】AUD/JPY 11月22日22時4分 (売りエントリー) → 11月22日22時55分(決済)
先週から持っている分に加えて同量をプラスでショートしました。先週から大きく下落し反発が小さかったため、続落すると思いショートでエントリーしました。エントリータイミング(赤矢印)後は反発せず下落するタイミングを伺っていましたが、上昇に転じ利益を得ることができませんでした。その後はヨコヨコで推移していたため資金効率的にも損切りして正解でした。この取引でマイナス6万円になります。先週からのポジションも一緒に決済しています。
【取引2】AUD/JPY 11月22日23時39分 (買いエントリー) → 11月26日22時35分(決済)
取引1を通して底入れしたと判断し、買いでエントリーを行いました。これまで大きく下落してきていたので、下落には最大限の注意を払っていましたが、「逆指値」はいれていませんでした。その後三角持ち合いのような展開になり、最終的に金曜日に大きく下落しました。そのまま戻ってくることはなく決済して、マイナス23万円になります。
ここ1か月あたりで大きく資金が増え基本を忘れてしまいました。じつはこのFX大学対抗戦の初回にも、10万円超えの大きな損失を「逆指値」をしないことにより被っており、自分の成長のなさに悔しい思いです。FX口座を開く際は損切り注文がしやすい会社を選ぼうと思います(笑)私は反転を狙う取引よりも、トレンドラインをブレイクアウトする瞬間を狙うのが好きなので、今回の下落も見ていれば取れたかもしれません。余計に悔しいですが、損失は自身の責任なので、デモ資金であったことに感謝したいと思います。
最後の最後で大きな損失を出してしまい、優勝は叶わないと思いますが、共に取引していた他大学のみなさんに刺激を貰いつつ、取引できて楽しかったです。
また、調子が良かった時期でも半年間で1.5倍とFXの難しさを思い知りました。これがリアルマネーになると、また違った心持ちになるでしょうし、損切りや利益確定も変わってしまうと思います。しかし、デモトレードを通じて、自分のチャート分析である程度戦えることがわかりました。まだまだ各通貨の関係やクセ、指標の扱い方などわからない点が多いですが、これからも取引していきたいと思います。
半年間、本当にありがとうございました。またどこかで機会があれば、よろしくお願いいたします。
取引1:マイナス6万円
取引2:マイナス23万円
保有するポジションなし ◆ 児山将のワンポイントアドバイス
最後でリスク管理の重要性が身に染みる結果となってしまいました。少しの気の緩みが大きな損失につながるという相場の怖さを体験されたかと思います。
さて、ドル円の115円台での頭打ちを感じたところはお見事でした。新高値を更新してもなかなか上がらない時には、ちょっとしたネガティブ材料が出れば大きく崩れる傾向にあります。今回は、オミクロン株という誰もが予想しなかった材料が飛び出したことで、そうなりました。こういったケースを一つひとつ引き出しに入れていくことで、「いつか見た相場展開」として適切な判断ができるかと思います。おつかれさまでした。
前週からの損益 マイナス29万円
11月26日現在 116万円