ついに、決着を迎えたFX大学対抗戦。Aグループの最終節(2021年11月22日週)は、大逆転劇が起こった。
首位を走っていた北海道大学の上田晃史さんは、「運が巡ってきた」と大幅プラスで取引を終えたが、それを上回る勢いで突き抜けたのが専修大学のめがねちゃんさん。英ポンド、オーストラリアドル、カナダドル、ニュージーランドドルで勝負。じつに、この1週間だけで100万円超のプラスを確保して圧倒した。元手100万円で始めたFX大学対抗戦は、約半年の27節(週間)の運用で、総資産264万6885円という記録を残した。
慶応義塾大学のトリオネアさんは、最終節は英ポンドに躓いたが、トータルではプラス。「(目標の利益率100%の200万円に届かず)この悔しさをバネに、今後の取引に生かしたい」という。毎週、相場と向き合いコツコツと利益を積み重ねてきた明治大学の佐野快斗さんは、最終節もがっちり利益を確保した。
大幅プラスに満足(北海道大学 上田晃史さん)
11月22日週の取引結果は上表のとおりとなりました。
結果をまとめると、11万4500円の大幅なプラスとなり、最終残高は169万6767円となりました。先週は負け越しとなりましたが、今週はなんとか最後にプラスで終えることができことができ、非常に満足のいくトレードとなりました。
マイナス1万7100円となったトレードでは、しばらく買ってから放置していました。再び見た時には5~6万円のマイナスとなっていました。そこでプラスに転じるのはさすがに厳しいと判断して指値と逆指値を設定しました。
その時の逆指値を1ポンド=153.410円でマイナス7~8万円となるように置いたのですが、直後に1ポンド=153.413円で底を打って上昇トレンドを形成するという神がかり的なチャートを描き回避を成し遂げました。
そして、そのまま上がり続け、結局指値でおいていた1ポンド=153.735円で決済でき、損失を少なく抑えることができました。前回ギリギリで決済されたがためにマイナスとなった取引がありましたので、運が巡ってきたのかもしれません(運でトレードをするのはギャンブルですが...... 笑)
13万円以上の利益を出したトレードでは、すでにかなりポンド円が下落していて、底を打ったように見えたチャートでした。しかしながら一度抵抗線を突破したもののまた下落しているのも確かでした。私はこれまでの経験からポンド円は一度動き始めるとかなりの時間トレンドが継続する印象がありましたので、下落トレンドが続くだろうと思いショートポジションを取ることになりました。
これが最後のトレードになると思ったので、取引単位も20万通貨分と大きく勝利に賭けました。結果的に13万円以上もの利益が出たトレードになっており、翌朝に画面を確認した時には満足感に包まれました。
最後になりますが、これまでトレードをしてきて学んだことがあります。それは、トレードはギャンブルではなく、むしろ徹底的なリスク管理と期待値によって利益を産む行為だということです。私はいまだに何が期待値を産むのかについては理解できていませんが、それでもリスク管理の重要性、特に大損を絶対に避ける姿勢を学ぶことができました。FX大学対抗戦は非常に面白かったです。みなさま、ありがとうございました。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス終始、値動きの激しい英ポンド円を選択し、レバレッジを限界まで上げながら70%近いパフォーマンスで終えるという見事な結果となりました。今期のFX対抗戦は、デモトレードということで、思い切って取引を行う人が多く、2倍にする人もいれば、半減させる人も数人はいるだろうと感じていました。上田さんはかなりリスクを取られていたので、終わった今でこそ言える優勝の第一候補でした。しかし、途中でリスクを最小限に抑えながら、しっかりと利を伸ばし、才能的なモノを感じさせてくる結果となりました。
おつかれさまでした。
前週からの損益 プラス11万4500円
11月26日現在 169万6767円
大阪府出身。