ええっ! 最恐「オミクロン株」が株価上昇の追い風になるってホント? エコノミストの分析は...

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   新型コロナウイルスの最恐変異株、「オミクロン株」の脅威が世界の金融市場を揺さぶっている。2021年11月26日、日米欧など世界の株式市場が軒並み大幅下落した。

   パンデミックが再び世界を覆い、経済を凍り付かせるのだろうか――。

   ところが、エコノミストたちの分析を見ると、意外にも「株価上昇の追い風になるかもしれない」とみる人が少なくない。いったい、どうして?

  • 「オミクロン株」が感染拡大しても株価は上昇する?(写真はイメージ)
    「オミクロン株」が感染拡大しても株価は上昇する?(写真はイメージ)
  • 「オミクロン株」が感染拡大しても株価は上昇する?(写真はイメージ)

米投資家「株式市場にとっては強材料だ」

   米国の投資家の間では、今回のオミクロン・ショックをチャンスとみる人が少なくないようだ。

   ブルームバーグ(11月29日付)によると、米ヘッジファンド運営会社パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者で資産家のビル・アックマン氏は11月28日、自らのツイッターにこう投稿した。

「オミクロン株の感染力が他の変異株よりも強かったとしても、軽度から中程度の症状にとどまると分かった場合には、株式市場にとっては強材料だろう」

   同氏は投稿で、初期の報告データはオミクロン株感染による症状は軽度から中程度だと示唆していると述べたうえで、

「これが本当なら、市場にとって強気材料であり弱気材料ではない。(ただし)強気材料は株に関してで、債券にとっては弱気材料になる」

と説明したのだった。

   ロイター(11月28日付)もオミクロン・ショックによる株価下落をチャンスと受け止める投資家の動きを、こう伝える。

「一部の投資家は、株式を買うチャンスだと受け止めている。急速な相場回復を期待したもので、実際、今年は何度かの下落を経ながらも、過去最高の水準まで上昇してきた。スミード・キャピタル・マネジメントの創設者、ビル・スミード氏は、投資家向けメモで『これまで景気楽観論が打撃を受けたことは何度もあった。それらは、いずれも良い買い場だった』と述べている」

   スミード氏が推奨した銘柄の中には、石油・ガス大手オキシデンタル・ペトロリアムと不動産投資信託(REIT)のマセリッチがあり、11月26日はそれぞれ7.2%、5.2%下げた。買い漁るチャンスというわけだ。

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