南アフリカで検出された新型コロナウイルスの新たな変異株が、欧州などで広がりつつある。からだの免疫反応を回避したり、感染力を高めたりする可能性があるなどの特徴があると伝えられており、感染拡大による経済活動への制限が再び広がると、株価の低迷が懸念される。
ドル円相場にも影響。変異株への警戒感から、リスク回避のドル売り・円買いが強まる可能性がある。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 変異株、経済への影響は極めて不透明
日経平均株価予想レンジ:2万8500円~2万9000円
2021年11月19日(金) 終値 2万8751円62銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、戻りを試す展開か。
前週の日経平均株価は、大幅反落した。週末26日には、南アフリカで検出された新型コロナウイルスの変異株に対する警戒感から、一時は900円近い下げとなった。
今週の日経平均株価は、株価の戻りを試す展開か。ただ、変異株に対する警戒感は薄れていないことから、上値も重い展開となりそうだ。
変異株は、からだの免疫反応を回避したり、感染力を高めたりする可能性があるなどの特徴を持っていると伝えられており、ワクチンの効果に疑問が持たれている。このため、市場の警戒感は高まっているが、経済にどの程度の影響が出るかは、極めて不透明だ。このため、変異株に関するニュースには十分に注意する必要がある。
また、2日にはOPEC(石油輸出国機構)プラス会合が予定されており、その結果次第では相場の波乱要因になる可能性がある。さらに、重要な経済指標に発表が相次ぐ。3日には米国の11月の雇用統計の発表が予定されており、注目される。