「仕事がデキそうに見えてつらい」女性の投稿が大炎上! 「私もそう」... デキる女はココが違う!

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「デキる女」は何となく宝塚の男役のイメージ?

   J-CAST会社ウォッチ編集部では、今回の「仕事できそうに見えてつらい」という女性の投稿をめぐる論争について、女性の働き方に詳しいワークスタイル研究家の川上敬太郎さんに意見を求めた。

   ――今回の論争について、率直にどのような感想を持ちましたか。

川上敬太郎さん「見た目や振る舞いだけの印象で過度な期待をされるというのは、確かにプレッシャーを感じてしまうと思います。また、勝手に期待されて、その期待に応えられなかった時にガッカリされてしまうと気持ちが塞いでしまいそうです。
後で嫌な思いをしなくて済むように、『私はできない』と先に予防線を張っても、かえってできる人が謙遜しているように受け取られてしまうこともありそうです。相手がどんな印象をもつかは、こちら側でコントロールできないだけに、投稿者さんの悩ましさには、ぶつけどころがないもどかしさがあるように思います」

   ――論争の背景には、女性が働くうえで「見かけ」「容姿」「ふるまい」などの「外見」が少なからず影響を与える傾向があると思います。川上さんは働く主婦層の実情を調べる『しゅふJOB総研』の研究顧問をされていますが、これまで「見た目」の問題について調査したことはありますか。

川上さん「見た目などの印象そのものとは異なりますが、女性管理職に対して女性自身はどのようなイメージを持っているのかを調査したことがあります。

   ◆女性の管理職比率について、女性自身はどう思っているのか?

『あなたは女性管理職についてどのようなイメージを持っていますか?』との質問に対し、実に3分の2の女性が『能力が高くて仕事ができる』と回答しました。『一定の裁量権を任されていてやりがいがある』など、管理職としての仕事内容に関するイメージの倍近くに高くなっています。
もちろん、実際に仕事ができるから管理職に抜擢されているはず、と受け取っている人もいるとは思いますが、管理職だからといって必ずしも能力が高いとは限らないというのは、多くの人が実感していることです。『女性管理職』という肩書きを見ただけで、『能力が高い』『仕事ができる』というイメージと結びつけている人がたくさんいる可能性があります。それと同様に、見た目や振る舞いだけで、仕事ができそうなイメージを持つ人もいるだろうと思います」

   ――なるほど。女性の場合は「肩書」という見た目に影響される度合いが高いということですね。ところで、「私もできそうと見られている」と、投稿者に共感を寄せる回答の多くは、共通した外見をあげています。「背が高い」「声が低い」「キリッとした顔立ち」などで、何となく宝塚歌劇団の男役のイメージです。
また、「末っ子なのに長女と思われた」「カフェオレを飲んでいると、ブラックが好きと思っていたと言われた」「字が汚くてドン引きされた」という意見もありました。男性では考えられない視点ですが、「仕事ができそう」とみられる要素は、女性と男性では違うのでしょうか。

川上さん「『仕事ができそう』と思われる外見があるか否かで考えれば、あるのだろうと思います。ただし、その判断基準は性別というより、人それぞれが持つ独自の着眼点や経験などによって異なるのではないでしょうか。
また、それらの判断基準は、さらに仕事経験を積み重ねていくとともに変わっていくように思います。まだ、社会に出たばかりの新卒のころ、すごく仕事ができるイメージだった先輩が、じつはそうでもなく、最初はパッとしなかった先輩がすごく優秀だったという経験をしたことがある人も多いでしょう」
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