乗せるか? 3万円の大台! 材料出尽くし上値重そうだが......(11月22日~26日)【株と為替 今週のねらい目】

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   東京株式市場の日経平均株価は3万円の大台乗せを試す局面がありそうだが、手掛かりは少なく、上値はかなり重そう。大台に乗りそうで乗らない状況にじれてしまいそうだ。

   一方、先週(2021年11月15日週)のドル円相場は一時1ドル=115円に迫る水準まで上昇。年初来高値を更新したが、利益確定売りなどでこちらも上値が重かった。

   材料をさぐるなか、注目されるのはやはり米連邦準備制度理事会(FRB)の動向。なかでも、次期議長人事のゆくえが注目されている。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • なかなか上値が重くて……(写真はイメージ)
    なかなか上値が重くて……(写真はイメージ)
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東京株式市場 注目は政府による備蓄原油の放出

日経平均株価予想レンジ:2万9000円~3万円

2021年11月19日(金) 終値 2万9745円87銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、高値圏でのもみ合いか。

   前週の日経平均株価は、反発した。一時、3万円目前まで迫ったものの、利益確定売りも強く、3万円台乗せはできなかった。

   今週の日経平均株価は、高値圏でのもみ合いとなりそうだ。日経平均株価は3万円乗せを試す局面もありそうだが、上値は相当に重そうだ。企業決算が終わり、手掛かり材料が少なくなっていることも、影響しそう。岸田文雄政権の経済対策に対しては、規模の大きさは評価されているが、成長戦略という面での評価は低く、材料になりづらい。金融所得課税の引き上げが再び検討課題となったことも、嫌気材料となっている。

   注目されるのは、政府による備蓄原油の放出だ。国内の手掛かり材料が乏しいだけに、市場は再び、米国の経済状況と金融政策の行方を注目することになりそうだ。

東京外国為替市場 ドル買い材料乏しく......

ドル・円予想レンジ:1ドル=113円00銭~115円00銭

2021年11月19日(金)終値 114円20銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、上値の重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが小幅上昇した。ドルは一時、1ドル=115円に迫る水準まで上昇し、年初来高値を更新したが、利益確定売りや実需の売りにより上値が重かった。その後は、1ドル=114円付近まで値を下げた。

   今週のドル円相場は、上値の重い展開となりそうだ。ドル買い材料が乏しい状況に加え、1ドル=115円に近づけば、利益確定売りや実需の売りが見込まれる。米国の経済指標や金融政策が手掛かり材料となるなか、注目されるのはFRB(米連邦準備制度理事会)次期議長人事だろう。利上げに慎重なハト派と言われるブレイナード理事が浮上しており、その行方が注目される。

   経済指標は、国内では26日に9月の景気動向指数などが予定されている。

   海外では、22日に米国の10月の中古住宅販売、24日に米国の7~9月期GDP(国内総生産)改定値、米国の10月の耐久財受注と、個人消費支出と個人所得、新築住宅販売、26日に米国のブラックフライデーなどが予定されている。

(鷲尾香一)

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