気になるのは自動販売機の売り上げ
そこで、「麦わら帽子は冬に買え」である。自販機売り上げが飲料メーカーで断トツのコカ・コーラ株は、今が買い時と考えた。
購入時期は、オフシーズンとなる年内。2020年の安値、1462円前後を考えている。売却時期は、シーズンインとなる翌年4~5月、その時の売却予定価格は、価格帯別出来高が2000万株強で、商いの節と見られる。1880円辺りを目安に考えている。
問題点は、利益率の大きい、コカ・コーラ製品の自動販売機での売り上げが、ここ数年徐々にではあるが、減少傾向にある点だ。原因は「お茶」などの他社製品に押されていること。
そこに、コロナ禍による緊急事態宣言でリモートワークが進み、需要がスーパーやコンビニに移ったこと。10月25日からの緊急事態宣言解除に伴う経済活動再開により、自販機売り上げがどの程度回復するかが気になるところだ。
今春投入した「コスタコーヒー」など高付加価値商品や、缶酎ハイ「檸檬堂」のヒット商品の供給体制の整備も注目される。
シーズンストックは、天候に大きく左右される。コロナ禍が落ち着きを見せている状況下、来年になりシーズンインしたとき、人の多く集まる野球やサッカーなどのスポーツ観戦、野外コンサートのようなイベントで、どれだけ売り上げを伸ばせるかが、ポイントと考えている。
(石井治彦)
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス(2579)
保有株数 ゼロ
年初来高値(2021年 3月23日) 2131円
年初来安値(2021年11月17日) 1471円
直近 終値(2021年11月17日) 1473円