ぼくがひろこパパに自慢気に格安SIMに乗り換えて月々のスマホ料金が安くなった話をすると、ひろこパパも
「うちなんて夫婦で毎月2万円以上払ってるけど、なんでそんなに高いかわからへん」
と、不満を打ち明けてくれた。
長年使ってきたドコモの明細を見せてもらうと......
ひろこパパのスマホ料金が夫婦で2万円を超えているというのは、正直驚いた。というのも二人ともLINEとたまにネット検索で調べものをするぐらいしかスマホを使っているのを見たことがないからだ。
まして、わが家にも両親宅にもWiFi環境があるから家でネットをどれだけ使ってもスマホ料金はかからない。ドコモから出てる月々のスマホ料金の明細を見せてと聞くと、紙の明細は届かず、マイドコモにログインしたことがないからネットで見たことがないとのこと。
これは老夫婦「あるある」だと思うが、田舎暮らしなのもあって月々の支出がそこまで多くなく年金はそれなりにある。そういう環境ではスマホ料金がいくらかなんてそこまで気にならないのだ。
20代、30代の支出が多く収入がそれほどでもない世代からするとあり得ない! となるかもしれないが、そんなもんもんだ。事実、ひろこ両親はなんとなくスマホ料金が高いと思いつつも何年も今の料金を支払ってきたのだ。
ぼくが調べてマイドコモにログインできるようになったので一緒にパソコンで月々の支払い額を確認してみた。
毎月8000円から9000円はスマホ料金として払っている。直近の10月分を見ると8316円となっている。そのうち端末代が2640円で、これはどのキャリアにしても同じだ。注目したいのは契約プラン・各種サービスとして払っている5676円だ。スマホヘビーユーザーでもないのにこの料金は高い......。せっかくなので、明細も見てみよう。
通信量として払っているのは3480円でその他にオプション料金などがある。正直なところマイナス分などがあってわかりづらい。赤枠で囲った部分を見ると10月はデータ通信が2.6GBしか使っておらず、ほとんど通信していないことがわかる。
ひろこパパに、ぼくが使ってる格安SIMに乗り換えると月々の支払いが今の8000円?9000円の半分ぐらいになると伝えると、乗り換えしようということになった。
格安SIM「povo2.0」に乗り換えるといくらになる?
Povo2.0は9月28日にKDDIがオンライン専用料金プランとして開始した格安SIMサービスだ。ドコモから乗り換えるにはMNP予約番号を取得してドコモのSIMロック解除をする必要があった。
近所にドコモショップがあったので、一緒に来店して話をすると20分ほどで手続きが完了した。そしてスマホでpovo2.0のアプリをダウンロードして手続きを進めていくと、その日のうちに開通した。ひろこ両親のiPhone11はeSIMに対応しているのでSIMカードを郵送してもらう手間がかからない。この作業がすべてその日のうちにできたので、1日でドコモからpovo2.0への乗り換えができたことになる。この手軽さがいい。ここでpovo2.0のプラン詳細を見てみよう。
ぼくがpovo2.0に変えようと思った一番の理由が、基本使用料が0円だということだ。なんともわかりやすい。また、ぼくも含めて最近の人は、ほとんど通話はしない。したとしてもLINEの音声通話であれば通話料はかからない。ということであれば毎月かかるのは通信量のみ。ひろこパパであれば10月に使ったデータ通信が2.6GBなので、これであれば赤枠で囲ったデータ追加3GB(30日間)をトッピングするだけでいい。料金なんと990円。
改めてスマホ料金をドコモからpovo2.0に乗り換えたことで月々の支払いがどうなるかを整理してみる。ドコモの場合は10月実績で8,316円だったのがpovo2.0であれば3,850円で済むことになる。3,850円の内訳はデータ通信が同じ2.6GBなら990円でこれに端末代2,640円を加え、通話料を仮に5分とするなら220円となる。
ちなみに、ひろこ両親は2年ほど前にiPhone11にしていて分割で購入して月々2640円を払っているが、あと1年ほど払い続けると端末代すら負担がなくなる。そうなると月々のスマホ料金は3GBのデータトッピング990円と通話料220円(5分通話した場合)の1210円になる。なんとも安い!
最後に、povo2.0を実例として紹介したが格安SIMはたくさんの種類がある。どれも大きな差はないという印象。ここで伝えたいのは、大手キャリアから格安SIMに乗り換えるとこれだけ月々の支払いが減ったというボリューム感だ。たった1日の作業でスマホ料金が4000円以上安くなって、それが毎月続くと思うと、何もしなければこの4000円以上のお金はドブに捨てていたのと同じだ。浮いたお金を投資に回せば、なお良しだと思う。まだ高いスマホ料金を払っている人は、ぜひ料金見直しに向けて手を動かしてはいかがか。(あっきん)