4人に1人がトラブルを抱えたまま仕事
ここでもトラブルを経験した人の多さを仕事内容別にみると、コミュニケーション関連(47.6%)とクリエイティブ関連(47.4%)がダントツに多く、ともに半数近くに達している。逆にトラブルが一番少ないのが営業・販売関連で24.3%だった。
こうしたトラブルが起こったとき、どう対応・解決したのだろうか。解決方法で一番多かったのが「発注者と直接交渉」(40.1%)で、次いで「交渉せず自ら取引を中止」(18.1%)、「フリーランス仲間に相談」(17.1%)、「フリーランスではない友人・知人に相談」(13.4%)と続く。しかし、「何もしなかった・できなかった」という人が3割以上(31.2%)もいた=図表4参照。
そして、トラブルが解決しているかを聞くと、「解決した」が43.3%となった一方、「完全には解決していない」と答えた人が6割近く(56.6%)に達した。結局、全回答者のうち22.5%の人が未解決のトラブルを抱えていることになる。これは、約4人に1人の割合だ。
連合の山根木晴久副事務局長は記者会見で、
「コロナ禍で日本のセーフティネットの脆弱性が浮き彫りになった。フリーランスとして働く多くの人が安心して働き続けることができるよう、新たな法律の整備が必要だ」
と語った。
なお、この調査は2021年10月1日~5日に実施。全国のフリーランスとして働く20歳~59歳の男女1000人から回答を得た。