最近の投資のトレンドは、「まずは流動性の高い銘柄を中心に、小さな元本を細かくトレードして増やしていく」手法です。
長期投資や小型株集中投資とは違います。投資判断に使えるテクニカル指標は、MACD、ボリンジャーバンド、RSIがベターです。基本は移動平均線とダウ理論を抑えて下さい。
ファンダメンタルズ分析も悪くはないのですが、知識を投資に使おうとしても、なかなかうまく行かないものです。そのためポイントを絞らなくてはいけません。
えっ、「何を言ってるのかわからない?」。だったら本書を読むことをオススメします。難易度の高いテクニックが初心者にもわかりやすく解説されています。
世界一楽しい 株の授業(ジョン・シュウギョウ著)ソシム
「がんばった自分へのご褒美」は危険
いま、新宿のオシャレなバーで、イカしたアベックが会話をしていますが、少々険悪な様子です。少し覗いてみましょう。
男:かわいいね、新しいコート、いつ買ったの?
女:本当に? 先月残業が多かったから、がんばった自分へのご褒美なんです!
男:前からほしかったのかな、安くはなさそうだし、ちゃんと貯めていたの?
女:通りかかったお店にあって素敵だったので。自分へのご褒美と思ってローンで......
男:つまり衝動買いってことだね? しかも、ローンとはびっくりww
女:違いますっ! 自分へのご褒美なんですっ!!
男:つまり我慢できなかったわけだね?
女:いやな言い方ですね! そういうの嫌いです!!
男:貧乏神に取り憑かれるよ! くわばらくわばらww
買った物に対して、「がんばった自分へのご褒美」という表現を使うことがあります。この言葉、誰がいつ頃考えたのかわかりませんが、なんて優れているのだろうと思います。買い手側が勝手にコピーを使うのですから、このコピーを考えた人は、売り手にとっては「神」みたいなものです。買い手にとっては、どうでしょうか。
結論から言うと「無駄遣いが9割」でしょう。本人が一番よく理解しています。通常の買い物に理由付けなどいりません。「必要だから買う」「欲しいから買う」のだと思います。買う理由に、大義名分が必要になる時点で「無理な買い物」であることは明白です。
支出に対する強引な正当化、他の人への言い訳など、あらゆる後ろめたさが感じられるコピーではありませんか。くれぐれも、「がんばった自分へのご褒美」で人生にサビを作らないようにしてください。
「がんばった自分へのご褒美」と脳裏に浮かんだ時、それはブレーキを踏むべき瞬間なのかも知れません。ご褒美を買うために、「キャッシング」「リボ払い」「カードローン」などをしたら、今度は地獄が待っています。注意が必要です。