一橋大学の独走か!? 踏ん張る明大、慶大と同志社大は損切りに腐心(第2節)【FX大学対抗戦 Bグループ】

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

やっぱり! メキシコペソが着実(一橋大学 ボンゴレさん)

   今週(11月8日週)は利益を確定するか、保有し続けるか、かなり迷った週となりました。まず、週初めで保有していた買いポジションは1メキシコペソ=5.45円、5.59円、5.63円の3種類(建玉レートは5.57円)です。前回は原油高が続くと予想されることを背景に1メキシコペソ=5.65円で売りの指値注文をしていました。

   週が明けてもその考えは変わらず、加えてメキシコのインフレ率を背景に利上げが確実に起きてペソ円は上がるとかなり強気に判断し、指値は変更しませんでした。ただ、残念ながら今週のメキシコペソ円はその水準までいかず、週を超えて保有し続けることとなりました。

   私にとって、選択を迫られる日となったのは11日です。メキシコペソが5.65円まで上がると予想して買っていたのにもかかわらず、5.52円近くまで下落しました。

   この背景を私なりに分析すると、次のようなことが考えられます。

   まず、前日10日に発表されたアメリカの週間原油在庫統計は3週連続での原油在庫の増加を示すもので、需給の結果、産油国であるメキシコペソに影響を及ぼす原油先物相場が下落しました。

   二つ目はメキシコ中央銀行の政策金融決定会合で予想どおり政策金利の引き上げが実施されたものの、メキシコのインフレ率の高さもあり、これがすでに市場に織り込まれていたため、上昇材料にならなかったことが考えられます。素人の私でさえ、ほとんど利上げは確実だと思っていたことを振り返り、この結果を可能性のひとつとしても考えなかったことを後悔しています。

   他の要因として考えたことは、米国の株安が投資家のリスク回避傾向をもたらし、新興国通貨であるメキシコペソ売りにつながったということです。

   価格下落の材料が重なったことで、持っているポジションの損切りをするか迷っていたのですが、(1)最近はメキシコペソに集中していて他の通貨を見られていないのでメキシコペソの代わりに保有する通貨の候補がないこと(2)メキシコペソの売りポジションはマイナスのスワップポイントがかかるため保持したくないこと、を根拠に保有し続けることに決めました。

   12日以降は、幸い5.55円台までは回復したので、このまま注意しながら見ていきたいと思います。

   今週の結果はスワップポイントで得た7500円です。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
メキシコペソの上値が重い原因分析、正しいかと思います。原油に頭打ちが見えてきて、中国政府が「石油備蓄の放出に向けて取り組んでいる」と発表したことも下落要因となりました。加えて、強い米消費者物価の結果からドル買いペソ売りにもつながりました。
メキシコ中央銀行副総裁によると、11月の消費者物価指数は7%に達する可能性があると発言。(10月は6.24%)。利上げを実施している中で、物価上昇が止まらず、景気回復は鈍いことからスタグフレーション懸念が強まり、若干のペソ売りが広がっています。急落するにはもう少し材料が必要にも思えますが、ドル円が1ドル=115円を突破するなどドル高となった際には警戒したいところです。

前週からの損益   プラス7500円
11月12日現在   158万5485円

一橋大学 ボンゴレ
一橋大学 ボンゴレ
一橋大学商学部2年。ふだんはファンダメンタルズ分析を通じた株式投資を勉強しており、FXは今回が初めてです。FX大学対抗戦を通じて実力をつけたいと思っています。
神奈川県出身。
姉妹サイト